[U-15関東1部]クラセン5戦6発の鹿島JrユースFW槐孝輔、台頭する後輩を信頼しながら「自分が勝たせられるように」

FW槐孝輔(3年)がFW礒部怜夢(2年)を称える
[9.27 U-15関東1部第15節延期分 浦和Jrユース 1-1 鹿島Jrユース レッズランド]

 日本クラブユース選手権の活躍を最終盤のリーグと高円宮杯でも見せる。鹿島アントラーズジュニアユースのFW槐孝輔(3年)は「自分が点を決めて勝たせられるように頑張ります」と決意を述べた。

 槐は8月のクラセンで4試合連続ゴールを奪い、16強敗退に終わったチームで5戦6発の活躍。10番を背負うFW礒部怜夢(2年)とゴール数を競い合っていたようで「怜夢も4点決めてくれて、自分も4試合連続得点できたのでその面ではよかった」と手応えを示した。

 6得点の内訳はセットプレーにダイレクトで合わせる形で2点、PKで1点、こぼれ球を押し込むシュートで1点、パスをダイレクトで合わせて1点、トラップから2タッチ目で放ったシュートで1点。槐は「あのときは自分がドリブルして決めるよりは周りで崩して、自分はワンタッチかツータッチのゴールで6点だった」と振り返り、「やっぱり周りを信頼していけることがいい」と仲間がいての活躍だったことを強調した。

 槐はそうした大会後についてシュート練習に励んで決定力を磨くとともに「周りを見つつボールを失わないところを結構意識しています」と話す。ドリブルも選択肢に入れつつ「仕掛けるよりは周りをうまく使っていこうかなと」と考えを述べ、攻撃の経由地になりながらフィニッシャーの役割を果たす意気込みだ。

 今季の鹿島Jrユースは槐がクラセンで競い合った2年生の礒部に加えて、前線でプレーする1年生のMF古川瑠亜も台頭している。槐は「怜夢のことももうひとりの瑠亜のことも信頼していて、絶対点を決めてくれると思っています」と厚い信頼を寄せながら最後まで切磋琢磨していく姿勢。残り2節のリーグ戦は首位と2位との対戦になっており、「難しい試合になると思うんですけど少ないチャンスをものに」と活躍を誓った。

 もっとも今節の浦和レッズジュニアユース戦は「シュートも打てなくてボールロストも多くて自分がチームを勝たせられなかったなと思います」と悔しい出来になった。礒部の得点で1-1の引き分けに終わり、「怜夢が2年生だけど決めてくれたので、今度は自分が勝たせられるように点を決めて頑張りたい」と悔しさを残り試合にぶつける姿勢だ。

 槐が得意とするのは背後への抜け出しやヘディングシュート。トップチームのFW鈴木優磨やFW鈴木優磨を参考にするアタッカーはまず1部残留を導き、再び全国大会でゴールを量産して高円宮杯の頂点に立つ。

(取材・文 加藤直岐)


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Source: 大学高校サッカー

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