U-17W杯で勝ち上がるためのストライカー求む! 指揮官期待の攻撃陣…186cm86kg巨躯FWマギージェラニー蓮、経験豊富な万能型FW浅田大翔、“背番号9”FW瀬尾凌太

左からFWマギージェラニー蓮、FW浅田大翔、FW瀬尾凌太
 世界で戦えるストライカーとなるか。U-17ワールドカップに臨むU-17日本代表メンバーが17日に発表され、FW瀬尾凌太(桐蔭学園高)が背番号9として選出された。直前の候補合宿から抜擢されたFWマギージェラニー蓮(琉球U-18)、前線のポジションをこなせるFW浅田大翔(横浜FM)とともに、ストライカーとしての活躍に期待が懸かる。

 廣山望監督は、過去にコーチとして参加したU-17W杯の舞台で「9番の不在」を痛感していた。「勝ち上がるチーム、もしくはわれわれが勝てなかったチームには9番がいた」。チームとして意図的にその枠となる選手を探してきた。U17アジア杯を戦ったFW谷大地(鳥栖U-18)が直前の候補合宿で負傷も、瀬尾、マギー、そして浅田がストライカーとしてチームに選出された。

「9番というのは相手にとって嫌な存在であるべき」。そう語る指揮官は今回のFW陣を見据えて「それを満たす選手が候補のなかに複数人いて、すごくいい競争。しかもキャラがある意味違う選手たち」と期待を寄せた。

 今回9番を着ける瀬尾はU17アジア杯後、6月のスペイン遠征で初招集となった。代表デビューとなったU-17カナダ代表戦、そしてU-17モロッコ代表戦で2試合連続ゴールを挙げてアピールに成功。9月上旬にフランスで行われたリモージュ国際大会でもゴールを挙げるなど、持ち味の泥臭い動きとともに勝負強さを見せつけた。

 もう一人、ストライカー候補としてチームに加わったマギーは、9月下旬の候補合宿で初招集ながらインパクトを残した。日本とアメリカにルーツを持ち、186cm、86kgの巨躯とスピードを併せ持つ。大抜擢となった世界の舞台で、憧れのプレーヤーであるFWロメル・ルカクのようなダイナミックなプレーを見せる。

 11番を着ける浅田は、シャドーも含めて最前線での起用が見込まれる。1トップとしての威力も十分に備わる万能型は、今シーズンから横浜F・マリノスでプレー。AFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)の舞台にも立ち、チームのなかでも経験値は豊富だ。チームリーダーの一人としてキャプテンシーも発揮できる存在は、直前のリモージュ国際大会でもゴールを決めている。

 廣山監督は3人について「もちろん期待することはゴールエリアの中でボールを受ける、もしくは危険なアクションをするところ」と得点に絡む動きを求める。「守備のところ、ビルドアップの起点といういわゆる一般的な9番の仕事ができるところを踏んで選出しているが、一番はゴール前で得点を取る、もしくはその得点を取るための怖い存在であり続けてほしい」。世界で勝ち上がるための“フィニッシャー”として、躍動を期待した。

(取材・文 石川祐介)


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Source: サッカー日本代表

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