なでしこJは強豪イタリアとドロー、先制許すも…長谷川唯が圧巻ループ同点弾、清水梨紗がパリ五輪負傷以来の復帰

MF長谷川唯が同点ゴール
[10.24 国際親善試合 日本女子 1-1 イタリア女子 コモ]

 日本女子代表(なでしこジャパン)は24日、イタリア・コモで行われた国際親善試合でイタリア女子代表と対戦し、1-1で引き分けた。後半7分に失点を喫したが、後半19分にMF長谷川唯がループシュートで同点ゴールを決めた。28日には欧州遠征の2試合目でノルウェー女子代表と対戦する。

 日本は4-3-3の布陣を敷く。GKは山下杏也加、4バックは左からDF守屋都弥、DF熊谷紗希、DF古賀塔子、DF高橋はな。アンカーはキャプテンマークを巻く長谷川で、インサイドハーフは左がMF藤野あおば、右がMF宮澤ひなた。前線3人は左からMF松窪真心、FW田中美南、MF清家貴子が並んだ。

 女子EUROベスト4進出の強豪イタリアに対し、日本は序盤から攻撃を受ける。前半4分、FWアリス・コレッリにPA手前から鋭いシュートを打たれるが、山下が好セーブに阻んだ。

 日本も時間とともに攻撃のペースを掴んでいく。前半16分には左サイドの藤野からパスを受けた松窪がカットインから右足シュート。体勢を崩しながら放ったボールはゴール右外にわずかに外れた。

 前半24分、日本はミスからピンチを招く。PA手前でFWクリスティアナ・ジレッリにシュートを打たれるも、再び山下がスーパーセーブ。勢いを抑えたボールはそのままゴールマウスに進んだが、山下がしっかりとボールを抱え込んだ。

 日本も決定機を連発するが、ゴールネットを揺らすことはできない。前半29分、田中のパスを受けた藤野がPA左に進入。相手GKとの1対1も決め切れない。前半終了間際には清家が相手守備陣の裏に抜けるが、ループシュートのフィニッシュはゴール上に外れた。

 前半はそのままスコアレスで終了。日本はハーフタイムに交代カードを切り、松窪を下げてMF谷川萌々子を投入した。

 後半7分に均衡が破れる。日本はイタリアに自陣PA内でボールをキープされ、守備陣が囲い込む。しかし相手の前線2人にヒールで2度つながれると、フリーとなったMFジャダ・グレッジに右足ダイレクトでゴールを決められ、イタリアに先制ゴールを奪われた。

 攻撃の勢いが落ちた日本は後半16分に交代枠を使用。清家に代えて、MF浜野まいかを出場させた。その直後から中盤で細かくパスをつなぎ始め、前線へとパスがつながっていく。

 後半19分、日本が同点に追いつく。中盤の宮澤が浮き球のスルーパスを縦に飛ばし、長谷川がPA右に飛んだボールを追う。すると長谷川は飛び出してきた相手GKを見計らい、右足ダイレクトでループシュート。無人のゴールに鮮やかに流し込み、1-1と試合を振り出しに戻した。

 攻勢を強める日本は後半32分に田中を下げ、FW植木理子を入れる。35分には負傷した古賀に代わり、パリ五輪初戦で負傷して以来のなでしこジャパン復帰となったDF清水梨紗がピッチに立った。

 試合はそのまま終了し、1-1のドロー。実りある痛み分けに終わった日本は、28日の次戦でノルウェーと対戦する。

Source: サッカー日本代表

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