東洋大で冬夏2冠&天皇杯J1連破…大舞台経験豊富な“現役大学生”柏DF山之内佑成、国立決戦にも平常心「特別なものはない」

東洋大で冬夏2冠&天皇杯J1連破…大舞台経験豊富な“現役大学生”柏DF山之内佑成、国立決戦にも平常心「特別なものはない」
 現役大学生が注目のビッグマッチに挑む。東洋大4年生のDF山之内佑成は31日、柏レイソルの特別指定選手としてルヴァン杯決勝・広島戦(11月1日)の前日練習に帯同。MF久保藤次郎が負傷離脱中の右ウイングバックでの先発起用が見込まれるなか、「このような舞台に立てる可能性があるということで楽しみな気持ち」と意気込んだ。

 来季の柏加入が内定している山之内は今月上旬、J1第33節・横浜FM戦で特別指定選手としてJ1デビュー。後半41分からのプレーでJリーガーとしての第一歩を踏み出すと、続く川崎Fとのルヴァン杯準決勝第1戦戦で後半開始からの45分出場、同第2戦で90分フル出場を果たし、決勝進出に大きく貢献した。

 さらに山之内はJ1リーグ戦でも序列を高め、前々節・G大阪戦、前節・横浜FC戦も立て続けにフル出場。「1試合1試合少しずつ自分の中で解決策を見出しながらやっている」と謙虚な姿勢は崩さないが、「サイドを崩しながらのポジショニングだったり、量を増やしてチャンスを作っていくということに関しては少しずつ通用していると思う」と手応えも重ねつつ、堂々の主力に君臨している。

 その躍進ぶりに大学側も応えている。所属先の東洋大は昨年末のインカレ、今夏の総理大臣杯で“冬夏連覇”を成し遂げた強豪だが、関東大学リーグでは降格圏と勝ち点3差と苦戦中。それでも10月は頼れる主将をプロの舞台に送り出すことを決断し、将来につながるキャリアを後押ししている。

 そうしたサポートを受けているだけに山之内も「大学のほうも厳しい状況の中、監督と話し合って、送り出してもらったチームメートにも感謝しながら優勝という結果をつかめれば」と改めて決意表明。負傷からの復帰途上でルヴァン杯決勝は欠場が見込まれる久保の思いも背負い、「自分はチャンスをもらっている立場。(久保は)クオリティーの高い選手でもあるので、そのようなプレーができるかはわからないけど、自分なりの良さを見つけながらやりたい」と意気込んだ。

 昨冬のインカレ優勝、今夏の総理大臣杯優勝に加え、今季の天皇杯では柏と新潟を相手に“J1連破”を成し遂げるなど、一発勝負に対してはプロ選手以上に新鮮な成功体験を持っているのも頼もしい。6万人が訪れる国立競技場でのビッグマッチにも「特に何も考えずに挑もうとは意識しているので、特別なものはない」と重圧を意識しない22歳は「今までやってきた中で一番大きい舞台だと思うので、その中でも自信を持っていい準備をして、自分のプレーを出したい」と平常心で挑む。

(取材・文 竹内達也)


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Source: 国内リーグ

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