彩艶不参加で近づく出番…GK早川友基が代表2キャップ目で測りたい指標「今回の結果は非常に重要になってくる」

GK早川友基(鹿島)
 思わぬトラブルで、自身にチャンスが巡ってくるかもしれない。だが、日本代表GK早川友基(鹿島)はベクトルを乱さない。正守護神の鈴木彩艶が負傷で不参加となったなかでも「誰かの代わりというより、持っている自分の今の能力や、良さを前面に出しながらやりたい」と力を込めた。

 9日、前日の試合で負傷した鈴木の不参加が発表され、野澤大志ブランドンが追加招集された。小久保玲央ブライアンと合わせた3人のGKチームのなかでも、直近で招集が多いのは早川。鈴木不在で出番が回ってくる可能性も高い。

 それでも、まず早川は鈴木を心配。「全然怪我をしなさそうなタイプなので、そこはびっくりしたし早く治してほしい。本当にまだ若いし将来性もある。焦らずに治してほしいし、再発しないようにもしてほしいなと思う」と早期復帰を心から願っていた。

 早川自身はE-1選手権から連続での招集が続く。毎回の選出で「いつ出てもいいように準備はしている」。E-1選手権の中国戦でデビューを飾り、2-0とクリーンシートを達成した。しかし、その後の出番はまだ来ず。次の出番を信じて研鑽を続けていた。

 来夏の北中米ワールドカップのメンバー発表まで残る活動は少なく、今年は最後となる。今回の活動では海外組も大勢参加。国内組のみだったE-1選手権とは違う経験値を、早川は欲している。

「自分がW杯のメンバーに選ばれるためにも、今回のここでの結果は非常に重要になってくる。自分がどれだけやれるのか。まだ海外組とは試合をしていないので、そこで自分がどれだけできるということを証明して、味方に安心感を与えたい」

「自分がこれだけできるというのも、自分自身として感じたい。自分の得意なプレーはどこまでできるのか。逆に、まだまだ伸ばさなきゃいけないところはどこなのか。試合に出てこそ感じられるところ。そういうのは冷静にやっていきたい」

 鹿島では優勝争いをする守護神として今季躍動を続ける。そこに自信は覚えつつも「代表はもう一個上のランクだと思う」と視座を高める。「シュートのスピードも、判断のスピードも、身体的に上回っている外国の選手とやることも非常に重要な経験になる」。代表の“2キャップ目”は、自らを測る指標にするつもりだ。

(取材・文 石川祐介)


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Source: サッカー日本代表

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