
[11.8 選手権静岡県予選準決勝 浜松開誠館高 2-0 磐田東高 草薙総合運動場陸上競技場]
初の決勝進出を狙う磐田東高にシュート12本を打たれた浜松開誠館高だが、その前にGK吉田壮馬(3年=TSV1973四日市U-15出身)が立ちはだかった。前半30分にいずれも枠を捉えてきた連続シュートをストップ。同38分にも相手のダイレクトプレーからシュートを打たれたが、吉田が右への動きからキャッチし、磐田東の勢いを止めた。
「これまでチームのみんながシュートを打たせずに守ってくれたんで、シュート打たれた時にはしっかり自分が止めてゼロで抑えるってことを意識していたんで、そこは止めれて良かったかなと思います」。後半4分にDF水谷健斗(3年)が先制点を挙げると、その後はセットプレーで危ないシーンこそあったものの、安定した守り。無失点で準決勝を終えた。
吉田はインターハイ予選でチームの無失点優勝に貢献。静岡学園高とのPK戦でも活躍した。また、今年のプリンスリーグ東海では14試合出場9失点。チームは15試合11失点でリーグ最少失点を維持している。
「やっぱりシュートストップは自信でもあるんで、誰にも負けないぞっていうのはあります」と吉田。また、183cmGKは初出場でベスト16へ進出したインターハイ後からゲームの流れを読むことや状況に応じたプレーをするところで成長できているという。
静岡屈指の守護神と言えそうな存在だが、本人は「自分では全然そんなこと思っていないので」と否定する。「選抜とかで色々な選手とプレーすることがあるんですけど、やっぱり自分は他の選手よりも下手くそだったんで。(上のステージで活躍するためには)もっと自分自身の基礎の技術を上げていくことが必要」。徐々に追いついてきている感覚はあるものの、慢心することなく、謙虚に努力を続けている。
決勝では静岡県選抜のGK宮崎真心(3年)を擁する藤枝東高と対戦。吉田は「しっかりとチームの流れを読んで、ピンチを救って勝たせられたらなと思います。(シュートにも)しっかり対応して、ゼロに抑えて勝ちたい」。積み上げてきたものを表現し、浜松開誠館の目標である全国4強以上に一歩前進する。
(取材・文 吉田太郎)
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Source: 大学高校サッカー

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