U-17日本代表が誇る前線の大黒柱・FW道脇豊(熊本)は、世界大会を目前に控えた8月に負傷離脱の憂き目を見ることとなった。鎖骨骨折という重傷だったが、大会から逆算して「間に合う」と見込み、故障した状態でもできるトレーニングを重ねつつ、コンディションを大会に合わせて上げていった。
結果、エースストライカーはしっかりピッチに帰ってきた。
「本当に楽しみでしかないです。(初戦の)ポーランドは体がデカくて、手強い相手だと思います。凄く攻撃力のあるチームだと聞きましたけど、自分たちも攻撃力には自信がある。初戦からバンバン点を取りまくって勝ちたいですね」
そう言って笑う表情も自信にあふれる。「世界で結果を出すためにやってきた」と語ってきたように、目標としてきた舞台で全力を出し切る準備はすでにできている。
ミーティングでは森山佳郎監督から「相手のポーランドはミランとパルマの2トップだぞ。そこに勝ったらお前たちもそのくらいでやれるってことだな」と煽られたことも明かし、あらためて「自分の名前を世界に売るチャンス」だと感じたとも言う。
「もちろんそのためにはゴール。チーム内での争いもあるし、自分が誰よりも点を取ることだけを意識してやっていきたい」
いざ夢に見た世界大会へ。「道脇豊」の名前を世界中の人の脳裏に刻みつける。
(取材・文 川端暁彦)
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Source: サッカー日本代表
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