[鹿児島ユース(U-17)フェスティバル]鹿児島実はMF小城悠大が決勝点。24年は県内3冠、「リーグ戦も上げるっていう目標です」

前半27分、鹿児島実高MF小城悠大が左足で決勝ゴール
[12.24 鹿児島ユース(U-17)フェスティバル 鹿児島実高 2-1 FC今治U-18 鹿児島実高G]

「第2回鹿児島ユース(U-17)サッカーフェスティバル」が、24日に鹿児島県内で開幕した。全国高校選手権優勝2度の伝統校、鹿児島実高は今月15日に選手権予選を終えたばかり。新チームにとって、鹿児島ユース(U-17)サッカーフェスティバルは貴重な実戦の場の一つだ。

 FC今治U-18(愛媛)との初戦は、3バックの新システムにチェレンジ。その中で、チームは好感触を得た様子だ。森下和哉監督が新チームのキーマンに挙げるMF副島蓮士(2年)がボランチ、また前半途中から務めた右DFで存在感のある動き。今治U-18にボールを保持される時間が増えていたものの、1年時から先発を張る185cmDF吉村太希(2年)や右WB、ボランチで運動量を増やしたMF池口葵(1年)が相手を食い止めていた。

 また、3バックの中央に入ったDF竹井昂生(1年)が1本で展開を変える左足キックを連発する。この日唯一の得点もDFラインからのロングボールが起点に。そして、左サイドから仕掛けたFW梅木駿介(1年)の折り返しをMF小城悠大(2年)が力まずに左足ダイレクトで決めた。

 トップ下の小城は得点シーンの前あたりからバイタルエリアで前を向くシーン、崩しにかかわるシーンを増加。攻撃の中心選手として期待されるMFが結果を残した。チームはやや球際での荒さがあったものの、後半もゴールやボールへの執着心の強さや豊富な運動量を発揮し、1-0で勝利。決勝点を決めた小城が自分の特長や課題、「24年シーズンの目標」などについて語った。

●鹿児島実MF小城悠大(2年)
―試合の感想を教えてください。
「新チームっていうことで、今までやってこなかったシステムでやったんですけど、 自分たちっていうよりも、まず相手の強みを消して、そこから攻撃に繋げるっていう話になって、 得点はそんな綺麗な形じゃなかったんですけど、その1点で勝てたっていうのは、デカいかなと思います」

―得点シーンの前あたりから目立つようなプレー増えていた。
「前から(相手のビルドアップを)ハメて、そこからショートカウンターがこのシステム的にもできるっていうのがあったんで、そこは狙えて良かった。(ゴールシーンも)仕留められて良かった」

―自分の強みは?
「ゴール前でしっかり仕事をするっていうのが、自分が強みかなと思います」

―チームにとって、どういう存在になっていきたい?
「やっぱり、チームが悪い状況とかでも、自分が点取って流れ変えたり、勝てるような選手になりたいです」

―去年のシーズンの感想教えて下さい。
「自分は選手権ではあんまり活躍できなかった。途中から出ることが多くて、その中でもあまり結果は出せなくて…」

―24年シーズンはどういうシーズンに。
「24年はやっぱり自分たちの代なので、しっかり結果を。去年は黄金世代って言われてたんですけど、自分たちはそうじゃなくても、 チームでしっかり勝てるようにやっていきたいと思います」

―目標は?
「目標はまずは新人戦とって、 そこで流れを作って、新人戦、インターハイ、選手権の3冠を取りたい。去年1番目標にしたのが、リーグ戦をプリンス(リーグ)に上げることだったので、一戦一戦、県リーグでも県リーグなりの強度を自分たちで高めることはできると思うので、やっぱりそこで強度を高めて リーグ戦も上げるっていう目標です」

―将来はどんな選手になっていきたい?
「将来は高卒プロっていうのは難しいと思うんで、良い大学へ進学して、大学でもっといい選手になれるように。スポーツ関係につけるようになりたい」

―目標とする選手はいる?
「柿谷選手とか香川選手とかああいう選手たちはゴール前の細かいところが上手いので好きです」

(取材・文 吉田太郎)
Source: 大学高校サッカー

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