代表活動中にAZの監督解任…菅原由勢は「難しい感情」と複雑な表情

日本代表DF菅原由勢
 ベトナム戦(○4-2)からの修正に自信を見せた。日本代表DF菅原由勢(AZ)は勝ち点3同士の戦いとなるイラク戦を前に取材に応じ、「大事な試合になる。あらためて日本の良さをしっかり出しながら相手をしっかり攻略できるようにやってきたい」と抱負を述べた。

 イラクは初戦のインドネシア戦では4バックで戦い、3-1で勝利をおさめたが、日本が5バックのベトナムに苦戦したことを踏まえ、第2戦ではシステムを変えてくる可能性もある。

「5枚か4枚かというところは、日本対策ということで正直どうやってくるか分からない。どっちのオプションも考えながらやれるようにというのはチームとして準備している。個人としても5バックと4バックでは守備のハメ方も変わってくると思うので、プランを複数持ちながら試合に臨みたい」

 ベトナム戦では負傷の影響でベンチ外だったMF三笘薫(ブライトン)がハーフタイムにスタンドから降りてきてチームメイトに対応策をアドバイスし、ピッチ内の選手たちの見解とすり合わせながら後半の修正につなげたという。

 右サイドバックで先発していた菅原は「(三笘)薫くんからは自分の立ち位置について言われた」と明かし、「ベトナム戦はうまくいかなかったときにどう修正するかのシミュレーションになった。それは2戦目に活きると思う」と前向きにとらえた。

 ベトナム戦ではイエローカードも受けたため、準々決勝までにもう1枚もらうと、次戦が出場停止になるが、「こういう国際大会でイエローカードをもらう、もらわないを気にしてプレーしているほうが僕は間違いだと思う。まずは局面で試合に勝つためにできることをすべき。まずは目の前の試合を勝ちに行くこと」とも言った。

 17日には驚きのニュースが飛び込んだ。所属のAZがパスカル・ヤンセン監督の解任を発表。今季終了までは現コーチのマールテン・マーテンス氏が代理で指揮を執ることになった。ヤンセン前監督は菅原がAZに加入した2019年6月当時はコーチを務めており。2020年12月からAZの指揮官を務めていた。

「僕もSNSで皆さんと同じタイミングで知ったと思う」という菅原はすぐにチームマネジャーに確認したという。「彼(ヤンセン前監督)がコーチ時代から4年半一緒にやってきて、思い入れもある。ここまで成長できたのは彼のおかげでもあり、難しい感情になった」と思いを吐露した。

 代表活動でチームを離れている間の監督交代ということで、「立ち上げにいないのが選手にとってどれだけ難しいかは僕が一番理解できていると思うが、4年半、チームでしっかりやってきた積み重ねがあるという自負がある。積み上げてきたものが簡単に壊れることはないと思う」と強調し、「アジア杯で結果を残して帰るのが僕のできること」と決意を述べた。

(取材・文 矢内由美子)


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Source: サッカー日本代表

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