日本代表は30日、アジアカップ決勝トーナメント1回戦バーレーン戦の前日会見を行い、森保一監督とMF久保建英)(ソシエダ)が出席した。会見中には決勝トーナメントの対戦相手について、海外メディアから「ラウンド16での日韓戦を避けられたが、この結果は日本と韓国のどちらがハッピーだったか?」という質問が向けられた。
グループリーグを2勝1敗で終えた日本は、D組2位での決勝トーナメント進出。1回戦の対戦相手はE組1位となった。E組では終盤に勝ち越しゴールを奪った韓国が首位通過に大きく近づいてたが、マレーシア相手に終盤失点。引き分けに終わり、2位に陥落した。その結果、同時刻の試合でヨルダンを破ったバーレーンが試合前時点3位からの逆転首位通過を果たし、日本の対戦相手に決まった。
そうした背景があった中、海外メディアから「この結果は日本と韓国のどちらがハッピーだったか?」という質問が向けられた。
森保監督はこれに対して「どちらでもありません」とピシャリと返答。「ベスト16のノックアウトステージに出てくるチームは全て強敵だと思うし、グループステージを勝ち上がった力のあるチームだと思う。どこが勝ち上がってきたとしても、どこが対戦相手になったとしても強敵との戦い、難しい試合になると考えている」と述べつつ、「対戦相手がどこだというのは考えていなかった」と振り返った。
実際にE組最終節の現地視察は行っていなかった森保監督。「我々が何をすべきかということで、対戦相手が決まるまでその試合は見ていなかった」と会見でも明かした上で「日本には良い選手が揃っているので、その選手たちの最大限の力を発揮させるためにどういう準備をすべきかを第一に考えている。これまでも対戦相手の分析はしているが、自分たちのコンディションを上げることを最優先にやってきている」と強調し、「明日の試合も厳しい試合になる」と展望を述べた。
続けて会見では「日韓両国ともにアジア杯で苦戦しているがどう捉えているか?」という質問が向けられ、指揮官は「苦戦という見られ方をしているところでは日本、韓国の力をみなさんがリスペクトしているということを感じているし、ありがたいと思っている」と冷静に対応。「このアジア杯を戦ってあらためてアジア杯に出ている国々の力が拮抗していると感じている。我々からすると難しい試合が多いということになるが、拮抗したチームの戦いが繰り広げられている。アジア全体のレベルアップがされていると思っている」と健闘を見せている国々への敬意を示した。
(取材・文 竹内達也)
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Source: サッカー日本代表
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