日本代表MF久保建英)(ソシエダ)が30日、アジアカップ決勝トーナメント1回戦バーレーン戦の前日会見に出席した。久保がA代表の公式大会で記者会見に登壇するのは初めて。それでも壇上では終始リラックスした様子で、森保一監督の受け答えに口笛を吹く仕草で感嘆を示したり、ようやく向けられた質問にジョークで切り返したりと、ピッチ上とさながらの自由な振る舞いを見せた。
今大会の日本代表からは初戦ベトナム戦前日会見にMF遠藤航主将が登壇した後、翌日の試合で先発が見込まれる選手が交代で会見を担当。第2戦イラク戦はDF板倉滉(ボルシアMG)、第3戦インドネシア戦はDF冨安健洋(アーセナル)が務め、久保は4番目に登場する形となった。
冒頭で久保はバーレーン戦に向けて「まずはグループリーグが終わって、決勝トーナメントが始まって、すでに敗退して自分の国に帰らないといけないチームが出ている中、しっかり負けたら終わりだと再認識できる試合があったので、まずは一致団結して初戦突破できるように頑張りたい」と意気込みを語った。
またバーレーン戦の戦い方については「まずは立ち上がりからしっかり自分たちが相手のピッチでゲームを支配するなり、プレスに行くなり、積極的に攻めていきたい。イラク戦のような序盤の失点は避けたい。バーレーンはカウンターがすごくうまいチームなので、カウンターのリスクを考慮しながら、まずは開始5分、10分、15分というところで僕たちの武器のプレッシャーを相手にかけられたら」と展望を述べた。その他は森保監督への質問が続く中、時折笑顔を浮かべながら会見時間を過ごしていた。
会見の中盤すぎには海外メディアから「日韓両国がW杯でアジア杯で苦戦しているが、どう捉えているか」「日本が記者会見に遅刻したのは2度目だが理由はあるのか」という質問が向けられ、久保は「2つ目は僕が答えますよ」とJFA広報スタッフに話しかけたが、いずれの質問も監督が応答。指揮官が遅刻に関して「私の時間の管理ができていないので、皆さんに申し訳ないと思います。今後気をつけます」と述べつつ、「一番最初の時には時間より前に来ていたが、時間を調整していたら遅れました」と冗談まじりに締めると、久保は口笛を吹くような仕草で感嘆を示した。
最後に海外メディアからようやく久保への質問が向けられると、「まずは久しぶりの質問をありがとうございます。ちょっと退屈していたのでありがたい」とジョークをねじ込み会場の笑いを誘った。「アジアの戦いでどういう違いを感じるか」という主旨の問いには「アンダーの世代からアジアの大会は何度も経験しているので、新鮮さというか慣れない感じはなく、普段のU-17、U-19で戦っていた相手とA代表で戦っている感覚があって、どこか懐かしいような感じもあって、対応や適応に問題はないと思う」と冷静に答え、自信を示しながら会見を締めた。
(取材・文 竹内達也)
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Source: サッカー日本代表
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