PK戦のキッカーは指名制へ…森保監督、カタールW杯で「挙手制にした反省ある」「選手に責任を負わせてしまう」

日本代表の森保一監督
 31日のアジア杯決勝トーナメント1回戦・バーレーン戦を翌日に控えた30日、日本代表森保一監督が公式会見に出席し、PK戦になった場合のキッカーの選定方法に言及した。

 カタールW杯の決勝トーナメント1回戦・クロアチア戦は1-1のまま120分間で決着が付かず、PK戦の末、1-3で敗れた。PK戦ではMF南野拓実、MF三笘薫、DF吉田麻也の3人が止められ、選手が挙手してキッカーを決める立候補制も大きな議論を呼んだ。

 森保監督は会見で「PK戦にならないように、それまでに決着を付けられるように、よりオープンプレーにこだわるところはこれまでどおりやっていきたい」と前置きしたうえで、「PK戦になった場合に挙手制か、監督からのオーダー、スタッフからのオーダーで決めるかということだが、そこは選手に責任を負わせてはいけないという部分で(カタールW杯で)挙手制にした反省はある」と述べた。

「選手の勇気を称えるということについては、もう一度ここで話しておきたい。カタールW杯で選手が手を挙げてPKを蹴ってくれたことは、その勇気が成長につながると今でも思っている」とも強調した森保監督。自身が指揮した東京五輪の準々決勝・ニュージーランド戦も選手の立候補制を取り、そのときはPK4-2で勝っていたが、「結果で選手に責任を負わせてしまうので、私が決めるということは選択肢として、優先順位を高く持っておきたい」と、今大会は指名制を前提に考えていることを明かした。

「ただ、試合の中で空気感もあるので、そこで違った選択をすることはあり得ると思う」。そう付け加えた指揮官は、W杯などでPK戦直前にGKを交代するケースが他国であったことを聞かれ、「私自身はその選択が当たったこともあれば、そうでなかったこともあるのではないかと思う。PKのトレーニングは積んでいるので、最後の試合終了間際に考えたいと思う」と述べるにとどめた。

(取材・文 西山紘平)


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Source: サッカー日本代表

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