6-0で快勝したパキスタン戦から一夜明け、この試合をベンチから見守ったU-22日本代表MF川崎颯太(京都)が報道陣に対応。6月のA代表活動で一緒だったMF遠藤航(リバプール)から大いに刺激を受けていることについて、熱量を感じさせる口調で言及した。
「最もレベルが高いと思うプレミアリーグ、そのリバプールへ、即戦力として加入したというのは、日本人として初めてなのではないかと思う」まずはそのように指摘すると、「しかもボランチという、フィジカルが必要なところで日本人が選ばれた。これは日本人の未来を変えることになるのではないか」と続けた。
もちろん、客観的に見ているだけではない。京都のチョウ・キジェ監督は、湘南時代に遠藤を育て上げた人物でもあり、そういう意味では川崎の目にもリバプールという世界のトップトップの一角に登り詰める道筋が見える状況だ。それを踏まえたうえで川崎は、「航くんだけじゃなくて、後に続かなきゃいけないと思う。自分も人ごとじゃなく、あそこまで行くんだという気持ちはずっと持っていかなきゃいけないなと思う」と真剣な表情で語った。
遠藤が出たリバプールの試合を見て、チョウ監督と感想を語り合ったというエピソードも明かした。
「やっぱり、プレミアリーグはちょっと次元が違うな、というような話をしながら、それでも航くんがどんどん対応していく姿を見て、あそこまで行かなきゃいけないな、という話をしました」
川崎自身、U―22日本代表の活動を通じて、世界へ出ていくための力を身につけていきたいという思いがある。
「一つは国を背負って公式戦に出るという経験。これまであまりしてこなかったですし、そういう面で日本代表としてこの地で90分間タフに戦うというのは、自分の中で求めていかなきゃいけないことかなと思っています」
3月の欧州遠征ではドイツ戦もベルギー戦も先発で出場したが、フル出場は叶わなかった。
「90分フルにタフに戦うということは自分の中でまだ代表としてはできていないので、それを求めて行きたい。ずっと高いパフォーマンスでやれば大岩さんも90分出してくれると思う。90分間、自分が先頭に立ってプレーで示すという責任や強い気持ちを持って臨みたい」
9日のパレスチナ戦がその思いを示すための試合になりそうだ。
(取材・文 矢内由美子)
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Source: サッカー日本代表
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