G大阪FW宇佐美貴史が劇的同点FK弾!! 仙頭退場で崩れた町田はJ1初勝利ならず

FW宇佐美貴史が劇的同点ゴール
a[2.24 J1第1節 町田 1-1 G大阪 Gスタ]

 J1リーグは24日、開幕節を各地で行い、J1初昇格のFC町田ゼルビアガンバ大阪に1-1で引き分けた。町田が前半17分にPKで先制したが、後半15分にゲームキャプテンのMF仙頭啓矢が退場処分を下され、守勢に回ると、後半39分には途中出場のG大阪FW宇佐美貴史が美しい直接FK弾。町田のJ1初白星はお預けとなった。

 ホームの町田はJ1初陣。GK谷晃生、DFドレシェヴィッチ、DF林幸多郎、MF柴戸海、FWナ・サンホ、FWオ・セフン、仙頭の新戦力7人が先発した。対するG大阪はDF中谷進之介、MF山田康太、MF岸本武流、MF鈴木徳真と期限付き移籍から復帰のGK一森純とFW坂本一彩が新加入で開幕先発となった。[<a href="https://web.gekisaka.jp/news/jleague/detail/?401942-401942-fl
“>スタメン&布陣]

 試合は序盤から町田がアグレッシブな姿勢を見せ、G大阪をほぼハーフコートに押し込む展開。前半1分、ナ・サンホの折り返しから仙頭が惜しいシュートを放つと、同9分にはMF平河悠が同じパリ五輪世代のDF半田陸の股を抜くドリブル突破でゴール前に攻め込み、圧力をかけていった。

 すると前半12分、町田は左サイドを突破したナ・サンホのクロスが中谷の腕に直撃。その場ではいったんプレーが流されたが、VARが介入した結果、町田にPKが与えられた。キッカーは右SBのDF鈴木準弥。中央を狙ったキックはGK一森に触られたが、ボールの勢いが勝り、ゴールに吸い込まれた。町田にとってはこれがJ1初ゴールとなった。

 その直後の前半18分、G大阪はキックオフから勢いを見せ、中谷のロングキックに岸本が競り、坂本がゴール前へ。だが、1対1のシュートは古巣対戦の谷に阻まれる。町田は同23分、右ふくらはぎを痛めたナ・サンホが途中交代。パリ五輪世代エース候補のFW藤尾翔太がピッチに送り出された。

 引き続き町田は林のロングスローやセットプレーでゴール前に攻め込むが、MFバスケス・バイロンの決定的シュートが外れるなど、次の1点が遠い。G大阪は前半34分、MFダワンの斜めのパスが高い位置に絞っていた半田に通り、半田のスルーパスに坂本が反応。だが、このシュートも谷が立ちはだかった。

 町田は前半40分、右サイドを突破した鈴木のクロスがファーサイドに流れ、平河が頭で落とすと、オ・セフンがボレーシュート。しかしゴールカバーに入っていた中谷のヘディングクリアに阻まれ、こぼれ球を拾ったバスケスのシュートも枠を外れる。同44分、平河のパスを受けた藤尾のシュートも枠を捉えられず、1-0のままハーフタイムを迎えた。

 するとG大阪は後半9分、この日最大のビッグチャンス。カウンターからMFファン・アラーノがゴール前に駆け上がり、右にパスを出すと、フリーの岸本がエリア内に入ってシュートを狙う。だが、これはわずかにゴール右外。なかなかゴールを奪えないG大阪は同10分、ダワン、岸本、坂本を一気に下げ、MFネタ・ラヴィ、DF松田陸、FW宇佐美貴史を入れた。

 すると後半15分、町田は痛いアクシデント。谷のロングキックで生まれたこぼれ球に対し、仙頭がアプローチをかけると、足裏がG大阪の鈴木と交錯する形に。2枚目のイエローカードが出され、早い時間帯に10人で戦うこととなった。町田はオ・セフンを下げてMF下田北斗を入れ、4-4-1のシステムに変えた。

 その後はG大阪がサイドからのクロス攻勢で攻め立てるも、ゴール前にターゲットマンはおらず、なかなか良い形でのシュートには至らない。対する町田は後半37分、藤尾とバスケスに代わってMF藤本一輝とDF望月ヘンリー海輝を投入。国士舘大出身の望月はこれがJ1デビュー戦となった。

 そうして迎えた後半39分、G大阪がついに試合を動かした。山田のドリブルで得たゴール左斜め前でFKを獲得すると、キッカーの宇佐美が鋭く右足を一振り。曲がりながら落ちたボールがゴール左上隅に突き刺さった。千両役者っぷりを見せた宇佐美はG大阪サポーターを盛り立てながら自陣ピッチへ。逆転を狙う姿勢を明確に打ち出した。

 ところがその後は町田の守備が上回り、そのままタイムアップ。両者勝ち点1にとどまった。

(取材・文 竹内達也)


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Source: 国内リーグ

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