今年も大学同好会カテゴリーで争うゲキサカ杯の季節がやってきた。初日はあいにくの雨模様だったが、出場選手が笑顔を浮かべながらプレーしている姿が印象的だった。
今年の大会にも実力者はいる。青山学院大理工サッカー部Aで出場するMF小林悠哉(2年)は、高校時代は神奈川県の強豪である日大藤沢高に所属した選手だ。
大学でも当初は先輩がいたこともあって、体育会サッカー部に入部するつもりでいたという。しかし進学したのは、理工学部情報テクノロジー学科。毎日のように拘束される体育会だと勉強との両立が難しくなるのではと考えた。それと体育会でプロを目指す選手との熱量の差にギャップを感じてしまったという。
そこで出会ったのが、同好会サッカーだった。「練習は週3日です。だから自分のやりたいこともやりながら、サッカーもやれています。だけど緩くやっているわけではなくて、試合も練習も真剣にやっている。大変ですけど、やりがいを感じています」。私生活を含めたキャンパスライフも充実している様子で、「キラキラしています」と自信満々に答えた。
「参加を強制はできないので、遊びとか、いろいろな理由で人を集めるのが大変ですが、こうやって出る大会を考えたり、サッカー以外にも学年で旅行に行ったり、私生活の部分でも仲良くなれる。そこが同好会の楽しいところだと思います」
チーム代表も務める小林は、その楽しさを今大会を通じて表現したいという。「自分たちの記事が出ることでサークルにもいい影響が出て、次に入ってくる子たちへのいいアピールになればいいと思っています」。やらされている人は誰もいない。純粋にサッカーの楽しさだけを求める人たちが、この場には集まっている。
(取材・文 児玉幸洋)
●第2回ゲキサカ杯特集
Source: 大学高校サッカー
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