4月パリ五輪最終予選に一部の欧州組は呼べない? 大岩監督「あくまでお願いベース」山本ダイレクター「現在も交渉を続けている」

スパルタ・ロッテルダムで活躍を続ける三戸舜介
 4月のパリ五輪アジア最終予選に向けたメンバー招集について、水面下での交渉は続いているようだ。U-23日本代表は15日に3月の国際親善試合のメンバーを発表。会見に出席した大岩剛監督は「非常にデリケートな問題。はっきり呼べる呼べないまで(交渉は)行っていない」と口にした。

 4月に開幕するU23アジアカップはパリ五輪アジア最終予選を兼ねた大会。上位3か国に入れば、パリ五輪出場を決めることができる。大一番を控え、U-23日本代表は3月に最後の遠征を国内で実施。26人が選ばれたが、常連だった斉藤光毅(スパルタ・ロッテルダム)、三戸舜介(スパルタ・ロッテルダム)、鈴木唯人(ブレンビー)、小田裕太郎(ハーツ)らは今回メンバーから外れた。

 今回招集されなかったメンバーは、4月の大一番で呼べる可能性は高くないという。4月のU23アジア杯はインターナショナルウィークではなく、クラブ側が招集に応じる義務はない。大岩監督は「(呼べない)リスクを管理しないといけない」と語る。「あくまでお願いベース。山本(昌邦)ダイレクターがコンタクトを取っているが、丁寧にオファーを出しながら、クラブの意向を聞きながら、現在も交渉を続けている」。現状は不透明であることを口にした。

 大岩監督は今回招集された欧州組について言及。「ただ、今回この活動に参加してくれる海外組は、(招集の)確率として高いと思ってもよい。デリケートな問題なので、所属クラブの動向は確認しながら最終的なメンバーを決めたい」と語った。

 一方、A代表に選出された久保建英、鈴木彩艶についてはアジア最終予選も厳しいようだ。山本ダイレクターは「最終予選はゼロではないが、クラブとの話し合いのなかでは厳しい」と語る。「予選突破して7月に本大会がある。その時期はオフなので、パリの本番につながれば本人の意思確認はできている。ハードルは高いが、前向きに進めていることも事実」。可能性をゼロにしないような働きかけをしているようだ。

(取材・文 石川祐介)
Source: サッカー日本代表

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