日本vsトルコ 試合前日の森保一監督会見要旨

森保一監督
 日本代表は12日、ベルギー・ゲンクのセゲカ・アレーナで行われるキリンチャレンジカップでトルコ代表と対戦する。森保一監督が11日、試合会場で前日会見を行った。

 以下、試合前日の森保一監督会見要旨

森保一監督
―ドイツ戦から中1.5日くらいだが、先発メンバーを大幅に代える可能性があるか。ドイツ戦は素晴らしい内容で勝って、もしメンバーを代えるならトルコ戦は日本の層の厚さを示す面でも期待がかかると思うが。
「中2日でのトルコ戦になるので、ドイツ戦からは大幅にメンバー変更して試合に臨みたい。練習を全体的にまだやっていないので、今日のトレーニングを見てメンバーを決めていきたい。このトルコ戦は非常に重要な試合であると思うし、我々が勝利を目指して戦うことと共に、選手層の幅を広げる、厚くする、より多くの選手に我々の戦うコンセプトの共有をしてもらうという意味でも勝利と、我々の戦うコンセプトの共有という意味でも考えて試合に臨みたい」

―ドイツ戦は素晴らしい内容だったと思う。ただ、あれが通過点なんだと選手たちに伝えるために、どんな声かけをしたか。これからどうモチベーションを上げる話をしようと考えているか。
「私が選手に話すまでもなく、選手たちがドイツ戦の勝利について自分たちの自信にするところ、誇りにするところは持っていつつ、ここがゴールではない、さらなる成長をしないといけない、常に次に向かって最善の準備をしながら勝利を目指して戦うことは常に選手同士で声をかけてくれていて、そういう選手の会話を耳にすることができている。あえて言うまでもないところが選手たちの素晴らしいところだと思っている。ミーティングでは私のほうからも確認という意味でも選手たちにも伝えている。我々の目指すところはW杯で優勝するところ。そこから今の成長を忘れず、ステップアップしていこうということは選手に伝えている。アジアの戦いであれば来年1月にアジア杯があるので、そこで優勝するということであったり、大きな目標はありつつも、日々やるべきことをしっかりやる、目の前の一戦に最善の準備をやることで積み上げながらやっていこうということを選手たちと共有させていただいている。ドイツ戦で勝てたことは本当に選手たちが素晴らしい試合をしてくれたが、誰も満足していない。満足であったり、慢心があった時点で成長が止まる。常にレベルアップすることを考えながら、そしてドイツ戦の勝利で、過去の勝利が次の勝利を約束してくれるものではない。トルコ戦に向けても今日、そして試合までにできることをしっかりやって、明日の試合で勝利を収められるようにチームとして準備していきたい」

―上田綺世が怪我のため離脱したが、他のFWは上田がやっていた動きとはタイプが違う。上田がしていた仕事をどう見ていて、それ以外の選手たちが出た時にどんな役割を求めたいか。
「ドイツ戦での1トップの評価として、綺世がプレーしてくれたことは前線での起点、背後への飛び出し、ゴール前でも得点を決めてくれたように最後に得点を決める部分、1トップとしてのクオリティーが上がっていることを感じさせてもらった。まだまだこれから彼自身もオランダで優勝を目指していくチームの中で上げていけるところ、またチャンピオンズリーグなど世界のトップトップの大会の中で結果を出して、クオリティーを出していくことを期待したい。まだまだ上げていけることができると考えている。上田綺世の離脱はもちろん本人にとってもチームにとっても痛いが、まずは彼が怪我を回復させて、チームの勝利に貢献できるように順調にコンディションが上がることを願っている。明日はタイプの違うFWを起用するが、タイプが違うということをマイナスに考えるのではなく、それぞれ個性はあるので、その選手が持っている個性、特徴を活かし、プレーしてほしいと思う。FWとしてプレーするにあたり、まずは得点を決める、得点に絡む仕事をしてもらうという意味では誰が出ても変わりはない。得点、得点チャンスに絡むところをやってもらいつつ、全員攻撃全員守備の中、ドイツ戦はチームで連係連動して戦えたので、攻守にわたってチームのためにベストを尽くしてほしい」

―キリンとパートナーとなってちょうど200試合目。記憶に残っている試合、この関係を踏まえてどういう試合にしていきたいか。
「我々の日本サッカーがW杯に7大会で続けられていること、直近の試合でもW杯で優勝した経験のある国と戦えること、その舞台に立てることについて、日本サッカーの成長がなければW杯出場、この世界の舞台で戦うことはできなかったと思う。そこにおいてキリンの皆さまに我々日本サッカーの強化をサポートしていただき、日本サッカーが世界で戦える、世界で勝っていける力をつけさせてくださったことは間違いない。これまでの日本サッカーへのサポートに感謝したい。私自身は1992年にキリン杯でアルゼンチン代表と戦わせていただき、世界の舞台を知り、世界の基準、世界で戦っていきたいという目標を持たせてもらった。世界基準を知ること、世界に向けて自分が成長したいという志を持たせていただいたことが選手としてプロでプレーでき、日本代表でプレーでき、その後、指導者としてもこの世界の舞台で戦いたい、そして勝っていきたいという思いにさせていただいた。その経験をさせていただいたから今の自分がある。改めて感謝申し上げたい。今回このゲンクで試合をさせていただくが、もちろん国内で日本のサポーターの皆さんの大声援を受けながら戦いたいというところもあるが、いわばアウェーのなかで、今回はホームとして戦わせていただくが、日本とは違う厳しい環境の中で世界の強豪と戦わせていただけることがこれからの我々のさらなる成長につながっていくと思う。こういう環境を与えていただいたことに感謝申し上げたい。明日の試合、勝ってこれまでの恩返しにつながるように全力を尽くして戦いたい」

(取材・文 竹内達也)


●北中米W杯アジア2次予選特集ページ
Source: サッカー日本代表

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