なでしこジャパン アメリカ遠征メンバー発表 池田太監督会見要旨

なでしこジャパン アメリカ遠征メンバー発表 池田太監督会見要旨
 日本サッカー協会(JFA)は28日、4月のアメリカ遠征に臨む日本女子代表(なでしこジャパン)のメンバーを発表した。日本は同6日にアメリカと対戦し、9日に決勝もしくは3位決定戦でブラジルorカナダと対戦。記者会見に出席した池田太監督が質疑に答えた。

池田太監督
「我々なでしこジャパンは先月、DPRコリア(北朝鮮)とのアジア最終予選を勝ち抜いて、パリオリンピックの出場権を獲得することができた。本当にタフな戦いを一つ乗り越え、戦った選手たちを改めて称えたいと思うし、色々な不確定なことが多かったなか、しっかりとサポートしてくれたスタッフ、国立競技場に応援へ来てくれたサポーター、テレビの前で応援してくれた皆さんに、心から感謝したい。ありがとうございました。パリオリンピックに向けて、4か月を切っている。そういった短いなかでの準備期間で、このアメリカ遠征(シービリーブスカップ)、5月末からの活動を有意義に使い、パリオリンピックにしっかりと準備していきたいと思っている。また、昨年のワールドカップが終わって、アジアの2次予選、最終予選、そしてオリンピックといった期間のなかで、チームを成長させ、チーム作りを進めていくうえで、一つ一つ活動、選手の成長を見守っていきたい、促していきたいと考えている」

─怪我をしていたMF宮澤ひなたがメンバーに復帰したが、ある程度試合に出れるという目途がたっての招集か
「宮澤については、我々のメディカルチーム、コーチングスタッフと彼女の所属チームとで、しっかりとコミュニケーション、コンタクトを取っていた。彼女の怪我からのリハビリの状況も把握していたし、所属チームでトレーニングに戻っていて、試合ができる状態であるという情報があって招集した。彼女がコンディションや戦い方のなかで、どのようにプレーするかはこれから。オリンピックまでの限られた活動の中で、ピッチ内もそうだが、ピッチ外でも積み上げることが必要だと思い、今回のメンバーに入れた」

─GK大場朱羽とDF守屋都弥もメンバーに復帰したが、2人の招集については
「GKの大場だが、これまでは山下()、平尾()、田中()が女子W杯から色々と積み上げてきたなかで、さらに選手の共有ごとを増やしていく、キーパーの層を広げるという意味で今回招集した。GKも4人を招集できる環境であれば、また別かもしれないが、そういったなかでよりGKの層を厚くすることを考えている。守屋は所属チームでもしっかりとプレーしているし、我々のポジションでやれることや、彼女の持っている上下動といった部分で、なでしこの力になってくれる、また、日頃の成長を我々のチームに出してくれるのではないかという期待もあって招集した」

─シービリーブス杯は中2日で五輪と同じ状況だが、チームとして確認したいことは
「日程については、オリンピックも中2日で、しかもベニュー移動が伴う中2日というのは、今回のシービリーブスカップで確認になるのではないかと思っている。また、まったく同じ状況ではないと思うが、短い時間で移動、トレーニングをして、次の対戦相手を分析し、試合に向かうという流れを体感できるのは、スタッフ、選手も良いシミュレーションになる。2戦目の対戦相手がブラジルになるかカナダになるか1戦目の状況に応じてになるが、(五輪GL同組の)ブラジルは昨年に3回対戦しているし、色々とトライする部分出てくると思っている。シービリーブスカップは、オリンピックに向けてやれることを増やしていくというところと、積み上げの部分を同時に確認を進めていかなければならない。限られた人数で戦わないといけないし、見極めといった目的もある」

─大場は今回のメンバーのなかで唯一出場歴がないが、パリ五輪を見据えた際に、積極的に起用していく考えか
「彼女のみならず、試合もそうだし、選手の組み合わせも含めて、(彼女たちに)色々な経験をさせたいと常に考えているところではある。GKというポジションもあり、FPとの関係性をどう構築していくか、どう起用していくか、また、トレーニングのなかでそういったコンビネーションをどう養っていくのか、試合だけでなく、この活動を通して経験を積んでもらえればと思う」

─パリ五輪の組み合わせが決まったが、どのように受け止めているか
「ドローの結果を受けて話すと、オリンピックの出場国が12か国というところで、どこと当たっても厳しい戦いになることは承知しているし、またポットが決まったときに各大陸で、組み合わせはある程度見えていたので、そういった部分では、ポット1はフランスかスペインかという予想はついたし、ポット3ではブラジル、コロンビアのどちらかと当たると決まっていたので、それほど大きな驚きはなかったが、スペインとはアンダーカテゴリーから戦うことが多かったので、縁があるなといつも思う。女子W杯を経て、各国もチームを進化させたり、監督が変わったりとあると思うので、我々もやってきたベースを含めて、やれることを増やしていくという部分は、この遠征でやっていきたいと思うし、そのなかで、どう戦っていくか、選手たちが変化にどう対応してくれるかという部分もピッチ内外で見れればと思う」
Source: サッカー日本代表

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