U-23日本代表は28日、U23アジアカップ準決勝の前日公式会見に出席し、大岩剛監督とMF藤田譲瑠チマ(シントトロイデン)が登壇した。
日本は29日の準決勝でイラクと対戦する。この試合で勝利すれば8大会連続のオリンピック出場を決めることができる。だが、藤田は五輪切符を意識しすぎない。「(いまは)パリ行きのことは考えたくないと思っている。そのうえで目の前の試合に集中し、試合で自分にできることを集中し、チームを勝たせることに自分の100%を出すことを考えながらプレーしたい」と語った。
チーム一丸となって戦ってきた日本は、初戦の退場処分により3試合出場停止となっていたDF西尾隆矢(C大阪)が準決勝から復帰する。大岩監督は23人全員での戦いを強調。「1戦目以降は22人のプレーヤーで準備してきた。この試合は23人で準備できる。全員がいい状態でいることができている。明日のイラク戦に向けて、西尾も含めた23人で勝ちにつなげる」と述べた。
海外メディアからの質問では、日本の守備力に疑問を呈するものが連続した。しかし、大岩監督は冷静だ。
「(イラクに)非常にいいストライカーがいると感じている。注意しながら対戦しなくてはいけない。われわれにもいいストライカーがいるので、そういうところに注意しながら戦いたい」
昨年からのチーム力低下を指摘されると「昨年から変わっていることはない」と語気を強める。「DFラインだけでなく、選手全員で守備と攻撃をする。それを準決勝のイラク戦でもやっていきたい。準々決勝カタール戦もグループリーグも、簡単な試合はひとつもない。そういう気持ちでやってきた。イラク戦も簡単ではないと想定しながらやっていきたい」と力を込めた。
準々決勝のカタール戦では、延長戦までもつれ込む接戦を制した。その疲労が心配されるところだが、藤田は胸を張る。「たしかに疲れたが、中3日あるので疲れは取れた。もう一度120分戦える」と冗談交じりにかわしながら、100%のプレーに自信をのぞかせた。
(取材・文 石川祐介)
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Source: サッカー日本代表
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