[5.3 球蹴男児U-16リーグD2第1節 熊本国府高 1-3 福岡大若葉高 大津町運動公園多目的B]
九州地域のU-16年代において、長期のリーグ戦を通じて選手の育成及び指導者のレベルアップを図る「2024 球蹴男児U-16リーグ」のD2リーグが3日に開幕した。初参戦の福岡大若葉高(福岡)は熊本国府高(熊本)に3-1で快勝。初白星を飾った。
福大若葉は昨年、創部4年目で九州高校新人大会初出場。今年も2年連続で九州新人大会に出場している新鋭だ。新1年生は近年に比べてサイズ感こそないものの、力のある選手たちが集まっている印象だ。
この日は序盤から相手を押し込み、サイドからの仕掛けやセットプレーでゴール前のシーンを創出。前半27分に左SB本多巧來のCKからFW延壽晃太郎が先制ゴール。その1分後にも、FW森山瑛太のアシストから高い得点力を備えた延壽が決め、2-0と突き放した。
福大若葉は「自分のストロング(ポイント)はボールを持った時のアイディアだったり、キープ力と左足のキックです」という本多(アビスパ福岡U-15出身)や、ボール奪取力、運ぶ力も見せていたMF勇柊太郎がチームを安定させる。
そして、森山がセンスある動きを続け、MF南虎太郎も攻守に活動量を増加。後半19分には、MF菊地大志朗とのコンビで本多が左サイドを抜け出す。最後は本多の「練習通り、狙ったところ蹴れたんで良かった」というグラウンダークロスをFW白浜大暉が右足ダイレクトで決め、3-0とした。
本多は「最初の入りの部分でしっかり球際やセカンドボールを拾うことだったり、全員が『勝つ』っていう意識があったことが勝因だと思います。(ただし、)最後の終わり方が悪かったので、そこを次の試合は修正していきたいです」。終了間際にクロスバー直撃のシュートを打たれ、さらに失点。反省し、改善することを誓っていた。
本多は福岡U-15からの昇格ではなく、福大若葉進学を選択。杉山公一監督の指導を受けたいという思いや、「東福岡だったり、飯塚っていう伝統校を倒して福岡を制覇したいっていう思いがあって、若葉にしました」という。すでにAチームで活動する左SBは。指揮官から求められているスプリント力も発揮して勝利に貢献。課題意識を持って、その力をまだまだ伸ばす意気込みだ。
「男児(の目標)はやっぱり先輩方が男児に上げてくれたので。そこをしっかりD1に上げて、後輩たちにD1で戦わせてあげること。3年間の目標は、やっぱり選手として全国で戦える、全国で圧倒できるような存在になることや、 選手権とインターハイ、全国で優勝することです」。参入1年目からD1リーグ昇格を果たし、今後の目標達成に繋げる。
(取材・文 吉田太郎)
Source: 大学高校サッカー
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