Jリーグは21日、2024-25シーズンのAFC(アジアサッカー連盟)クラブライセンスの判定結果を公表し、来季AFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)、AFCチャンピオンズリーグ2(ACL2)に出場するJリーグ勢のうちヴィッセル神戸、サンフレッチェ広島の2クラブが「B等級」基準を満たさなかったと発表した。
AFC主催のクラブ国際大会は来季から大幅な改編が行われ、新たにトップリーグとなるACLEには昨季のJ1リーグ1位の神戸、2位の横浜F・マリノス、天皇杯王者の川崎フロンターレが出場。新大会のACL2には広島が出場する。
神戸、広島の2クラブはAFCライセンスなどの資格要件を満たすGKコーチ、フィットネスコーチが未充足。広島はテクニカルダイレクターも未充足だった。B等級未充足の制裁内容は「クラブ名の公表」のみで、ライセンス交付や大会出場への影響はない。一方、昨季はGKコーチとフィットネスコーチが未充足だった横浜FMと、2年ぶり出場の川崎Fは全ての基準を満たしていた。
AFCは連盟独自でクラブライセンス制度を設けているが、判定はJリーグクラブライセンスと同じ「クラブライセンス交付第一審機関」(FIB)が独立して実施。22年まではJリーグクラブライセンスと同時期に判定されていたが、昨季のACLの秋春制変更からは個別の判定が行われている。
AFCクラブライセンス判定では欧州や南米のライセンスも認定対象外となっており、「国内では立派にその役職を務めていても、(AFC)の専門のライセンスを持たないといけない」)(Jリーグ担当者)という課題もある。そのためJリーグのクラブライセンス制度ではAFCライセンスを持つテクニカルダイレクターやコーチの配置を「強く推奨するには至っていない」ため、J1クラブライセンスでは制裁は行われない。
なおFIBは合わせて、今月11日にエディオンピースウィング広島で発生したフラッグ掲出用のバトン落下事故を受け、広島に「迅速な原因究明に努め、再発防止策も含めてJリーグへ速やかな報告を行うこと」「スタジアムの安全性に疑義が生じる事態となった場合、クラブライセンスを取消しとする可能性がある」との通知を行った。
(取材・文 竹内達也)
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Source: 国内リーグ
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