パリオリンピック前最後の活動で初招集となった。U-23日本代表は30日に6月のアメリカ遠征メンバーを発表。MF佐野航大(NEC)が初選出となった。大岩剛監督は「ひとつ下の世代の選手だが、われわれのグループでもしっかりと力を発揮できる、グループのなかでも活躍できるという評価のもと、今回招集をお願いして了承を得た」と経緯を語った。
佐野は米子北高を卒業後、2022年からファジアーノ岡山でプロデビュー。1年目からJ2リーグで28試合出場と結果を残し、U-20日本代表として昨年5月のU-20ワールドカップにも出場した。国際大会での活躍を経て、昨夏オランダ・エールディビジのNECに加入。昨冬以降から出場機会を掴むと、公式戦31試合6ゴール3アシストで海外1年目を終えていた。
日本代表MF佐野海舟の弟、航大がパリ五輪メンバー候補となった。大岩監督は「彼のオランダでの活躍はもう説明する必要はない」と期待を寄せる。「彼のパフォーマンスの自信のようなものをわれわれのグループでしっかりと発揮してくれることが、また競争力を上げ、チームのレベルアップにつながると思っている」。7月のパリ五輪前最後の活動ながら唯一の初招集となったが、「非常に大きい期待をしている」と力を込めた。
両サイドのウイング、ボランチ、インサイドハーフと多岐にわたるポジションでプレーできることも佐野の大きな魅力だ。指揮官は「われわれのグループでいけば6番や8番」と4-3-3の中盤3枚での起用を示唆。「チーム事情にもよるが、しっかりと彼の特長を把握したうえで、試合で活躍できるような状況を作ってあげたい」と語った。
(取材・文 石川祐介)
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Source: サッカー日本代表
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