[関東]大学でFW本格転向、掴んだ町田内定…東海大FW桑山侃士「大学で圧倒的な存在感を」

FW桑山侃士(4年=東海大高輪台高/町田内定)
[5.25 関東大学L1部第6節 東海大0-1東京国際大 東海大G]

 開始8分で退場者を出してしまう難しいゲームだったが、エースは責任を背負いこんだ。「前半にあった1本を決めていればまた違う展開になっていたと思う」。東海大はこれで4敗目。11位と降格圏に低迷するだけに、FW桑山侃士(4年=東海大高輪台高/町田内定)の口は重かった。

「みんなからはおめでとうとかもらったけど、外から見てJ1の選手って思えるようなプレーはできていないと思うので、まだまだかなと思います。大学で圧倒的な存在感をみせないとJ1では通用しないと思うし、もっともっとストロングを伸ばしていきたいです」

 桑山の町田内定は、4月12日に発表になった。東海大は元日本代表の澤登正朗氏や山口素弘氏らを輩出した名門校だが、Jリーグでディビジョン制が採用された1999年以降で、卒業後に直接J1クラブに入団するのは初の選手になる。(来季も町田がJ1と仮定)

 2年生のころからJクラブの練習に参加する選手だったが、町田にも2年時と3年時のキャンプに2年連続で参加した。「一番最初にキャンプも呼んでくれたし、2年生の時から見てくれていたので、自分を欲しがってくれているんだとすごく伝わりました。自分のストロングを一番出せるチームに行こうと思っていたので決めました」。相思相愛だったことで、早期決着となった。

 高校ではボランチを主戦場とする選手だった。ただ大学に進学するタイミングで、東海大高輪台高の川島純一監督に「大学ではFWをやってみたらどうか」と言われたという。「大学に行ってプロになれ」。恩師の言葉を胸に、ストライカーに必要な武器を磨いてきた。

「最初はサッカーのスタイルから悩むこともあったけど、自分に何が足りないかを考えながら過ごした。アバウトなボールが結構来るので、収めたり、起点になったり、ヘディングは磨かれたなと思います。川島先生もそうですが、期待してもらっている分、自分はプロにならないといけないと思ってやってきました」

 特別指定選手としての承認もされている桑山だが、基本的には大学で活動する予定でいる。「町田で結果を残すというより、大学で結果を残さないといけない立場。まずは大学で結果を残すことが一番かなと思います」。6試合で1得点という結果は当然納得のいくものではない。量産体制を作ることで、残留争いから上位争いへと段階をあげる。

(取材・文 児玉幸洋)


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Source: 大学高校サッカー

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