23歳初陣を前に抱負語った久保建英「波がある選手にはなりたくない」「あと10年、12年はこういうのが続くなと」

日本代表MF久保建英(ソシエダ)
 北中米W杯アジア2次予選・シリア戦(11日)を控える日本代表MF久保建英(ソシエダ)が10日の前日練習後、報道陣の取材に応じ、別メニュー調整を続けていた自身のコンディションについて「大丈夫です。試合に出られる準備はもうできてます」と前向きに話した。

 久保は9日の敵地ミャンマー戦(◯5-0)でベンチメンバーから外れ、広島入り後の公開練習でも一部別メニュー調整を実施。森保一監督は10日の前日会見で「ケガのリスクがあるようであれば無理をすべきではないので、プレーしてもらうかどうかは判断していきたい」と起用に慎重な見通しを話していた。

 久保は細かい症状について明かしていないが、ソシエダではシーズン終盤に太もも裏の負傷欠場する試合が相次いでおり、完治には至っていない模様。それでも久保は「向こうではとりあえず気持ちでテーピングを巻いてなんとかみたいな感じでしたね」と振り返りつつも、「今は時間もあったので、1試合スキップして良い休養ができた」と良好な状態をアピールした。

 シリア戦に出場すれば、今月4日に23歳の誕生日を迎えたばかりの久保にとってはバースデー初陣。2022年6月10日のガーナ戦でA代表初ゴール、23年6月15日のエルサルバドル戦で2点目を決めており、3年連続のバースデー弾にも期待がかかる。

 現在国際Aマッチ通算4得点の久保は「そう言われると毎年1点しか決めていないみたいで嫌ですけど……」と苦笑いを浮かべつつも、「前回もシリア相手に点を取っているし、出るとしたら似たようなところで出ると思うので、ああいうミドル気味のプレーも積極的にゴールを狙っていきたい」と意気込みを示した。

 また久保は報道陣に23歳の抱負を聞かれ、コンディション管理への思いを語った。22歳の1年間はUEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)初参戦を果たすなど、キャリアを一歩前に進める1年となったが、アジア杯も含めた連戦の疲労により、トップパフォーマンスを出せない時期が続いたためだ。

「去年は掴み切れなかったじゃないけど、もう一歩先に行きたかったなというのがある中で、コンスタントに僕の本来出せるプレーを出せない時期があって、一番はケガのところで苦しんだのがあった。そこと向き合いながらコンスタントにパフォーマンスが出せれば、もう僕の思っているような自分にはもうなれていると思うので、一番は自分のパフォーマンスを出せない回数を減らしたいなと」

「波がある選手にはなりたくないので、できるだけ良い準備をして、まずはしっかりケガを治すじゃないけど、再発しないように気をつけるところと。サッカーをやっている上で悩みごとはあまりないし、(試合に)出たらやれると思うので、コンディションだけ気をつけて23歳は頑張りたいなと思います」

 コンディション不良の背景には第2次森保ジャパンの発足後、アジア杯を含めた招集可能な活動全てに参加してきた代表活動の影響もあったと思われるが、久保はその使命をも前向きに受け止めて戦っていくつもりだ。

「代表でやっていこうと思ったらあと10年、12年はこういうのが続くなと個人的には思っているので、厳しいと言ったら厳しいけど、やりながら変わっていくところもあると思う」と述べつつ、「選手個人としてはたくさん試合ができる喜びを感じつつ、やっぱりコンディションのところで何か他のところもトライしていこうかなと。オフの部分で何か変えられる部分があれば一番かなと思います」と新たな調整法の導入も視野にオフを過ごす意向を口にした。

(取材・文 竹内達也)


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Source: サッカー日本代表

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