EURO2024開幕!!開催国ドイツが圧巻の5発白星発進!! ビルツ&ムシアラ“21歳コンビ”が揃い踏み

MFジャマル・ムシアラとMFフロリアン・ビルツが揃い踏み
[6.14 EUROグループA第1節 ドイツ 5-1 スコットランド ミュンヘン]

 欧州選手権(EURO)2024が14日、ドイツのフースバルアレナ・ミュンヘンで開幕し、開催国のドイツ代表スコットランド代表を5-1で破った。前半早々にMFフロリアン・ビルツとMFジャマル・ムシアラの21歳コンビが揃い踏みし、リードを重ねると、その後も交代選手も活用しながら3点を追加。終盤にはオウンゴールで失点も喫したが、被シュート0の堂々たる試合運びで白星発進を果たした。

 試合は立ち上がりから4-2-3-1の基本布陣でMFトニ・クロースを中心にボールを握るドイツに対し、5-4-1の守備ブロックを構えるスコットランドという構図。序盤はドイツが攻めあぐねる時間もあったが、崩し切るまでに時間はかからなかった。

 まずは前半10分、低い位置でボールを持ったクロースが右サイドにロングフィードを送ると、これを受けたDFヨシュア・キミッヒが横方向にクロスを供給。これに反応したビルツが右足ダイレクトで合わせると、強烈なシュートがGKアンガス・ガンの手を弾き、ゴールマウスに吸い込まれた。

 ビルツは今季のブンデスリーガを制したレバークーゼン所属の21歳。リーグ戦では32試合11ゴールを記録し、年間MVPに輝いていたが、EUROでも大会第1号ゴールで自国開催の主役に名乗りを挙げた。

 ドイツはさらに前半17分、またしてもクロースの縦パスから攻撃にスイッチを入れると、MFイルカイ・ギュンドアンが受けて前を向き、左サイドに流れたFWカイ・ハバーツにパス。ハバーツは相手を引き寄せながら中央に折り返すと、これを受けたムシアラが鋭い右への持ち出しから強烈な右足シュートをゴール左上隅に突き刺した。

 バイエルン所属のムシアラもビルツと同じ2003年生まれの21歳。ドイツの未来を担う若き至宝がEURO開幕戦でさっそくアベックゴールを記録した。

 なおも攻めるドイツは前半28分、左からのパスを受けたムシアラが果敢に仕掛け、MFライアン・クリスティーのファウルを受けて転倒。主審は一度PKの判定を下したが、VARが介入した結果、ファウルはペナルティエリア外だったとしてFKに変更となった。これはハバーツが蹴るも、GKガンにキャッチされた。

 防戦一方のスコットランドは前半30分過ぎ、システムを5-4-1から5-3-2に変更。1トップだったFWチェ・アダムスがクロースをマンツーマン気味に警戒する形となり、左シャドーだったクリスティーも2トップ気味に構えた。その後はドイツの攻撃の出どころを限定できるようになり、スコットランドがボールを握る時間も増えた。

 それでもドイツは前半42分、落ち着いたビルドアップで右サイドに持っていくと、キミッヒのクロスからMFイルカイ・ギュンドアンが決定的なヘディングシュート。これはGKガンに阻まれたが、こぼれ球に詰めたギュンドアンがポーテウスの足裏タックルを受け、ゴール前で倒れ込んだ。

 その場では一旦プレーが流されるも、VARが介入した結果、ポーテウスは一発退場。ギュンドアンは無事に立ち上がってプレーを続け、大事には至らなかったが、危険なプレーだった。ドイツにはそこでPKが与えられ、ハバーツがこれを決めて3-0。そのまま前半終了を迎え、大量リードと数的優位という理想的な開幕スタートとなった。

 ドイツは後半開始時、イエローカードを受けていたMFロベルト・アンドリヒを下げ、MFパスカル・グロスを投入。そこからグロスはクロースとともにゲームメークに関わり、ボール保持をより安定させていった。その後は前半のような勢いある攻撃は影を潜めたが、随所に顔を出すムシアラ、ビルツの突破力でチャンスも作っていった。

 そうして迎えた後半23分、ドイツは交代選手が結果を出した。FWリロイ・ザネの投入で左ウイングに回っていたムシアラがドリブルを仕掛け、斜めのパスをギュンドアンに通すと、ヒール気味に残したボールを受けたのは起用されたばかりのFWニクラス・フュルクルク。浮き球を落ち着かせないまま右足を振り切り、弾丸シュートをゴール右隅に突き刺した。

 さらにドイツは後半30分、左サイドを攻め上がった途中出場MFトーマス・ミュラーのクロスをフュルクルクが胸で収め、GKに止められながらもシュートをねじ込む。だが、ここはVAR介入でオフサイドの判定。すると同42分、スコットランドはDFアンドリュー・ロバートソンのFKからDFアントニオ・リュディガーのオウンゴールを誘い、1点を返した。

 だが、スコットランドの反撃は続かない。むしろドイツは後半アディショナルタイム3分、2日前に追加招集されたばかりで投入されたMFエムレ・ジャンがミュラーからのパスを受けると、ミドルシュートを突き刺して5点目。そのままタイムアップを迎え、余裕の試合運びを見せたドイツが自国での祭典で白星スタートを切った。


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Source: 海外サッカー

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