[6.22 J1第19節 町田 0-0 福岡 Gスタ]
ピッチに立った時間帯は今季いまだに失点ゼロ。アビスパ福岡の最終ラインを支えるDF宮大樹が12試合ぶりのフル出場を果たし、J1リーグ2位タイの今季通算31得点で首位を快走するFC町田ゼルビアをも無失点に抑え込んだ。
この日は町田にボールを持たせることで、中盤にコンパクトな守備ブロックを構築しつつ、相手2トップのFWエリキとFW藤尾翔太を3バックで徹底マーク。ウインガーのMF平河悠とMFバスケス・バイロンにも数的優位で対応し、試合を通じてほとんど決定機を作らせなかった。
結果はスコアレスドロー。宮は「勝ちたかった」と悔やみつつも、「町田さんに対してしっかりと嫌がる守備ができた。(町田が)普段と比べてやりづらさを感じているように見ていた。うまくゲームの流れを見ながらコーチングスタッフとコミュニケーションを取って町田の思うようにはさせなかったと思う」と守備に手応えを語った。
今季は負傷によって出場試合が限られている宮だが、ここまで6試合334分間(公式記録)の出場時間は無失点。シーズン前の負傷から復帰した第5節・浦和戦(●1-2)では後半14分の交代後に2失点を喫したものの、続く鹿島戦と名古屋戦にフル出場で連続クリーンシートを達成すると、再び復帰した前々節・柏戦からも3試合無失点を続けている。
宮は「チームのベースは変わらないので誰が出ても同じようなサッカーができるし、同じような強みを出すことができる。相手の分析も含めて、メンバー外の人も含めたチーム全員で向かっていくことができている。そういったところがこの結果につながっている」とチームメートへの信頼をにじませつつ、「自信を持ってやれている。あまりやられる気もしないし、上位相手でも慌てることもないし、去年の終盤戦にちょっと似ている雰囲気がある」と胸を張る。
前半戦を史上最多ペースの勝ち点29で折り返し、後半戦へもこの勢いを持って臨む構えだ。次の相手は第2節に敵地で完封勝利(1-0)した横浜F・マリノス。宮は「(今季の)目標は勝ち点60前後。今日勝ち点3を取れれば万々歳だったけど、そこに向けてまずまずの成績だと思う。次の後半戦の一発目、マリノスさんに勝てば勢いがつくと思うので勝ちたい」と次節を見据えた。
(取材・文 竹内達也)
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