[9.20 ACLグループH第1節 メルボルン・C 0-0 甲府]
AFCチャンピオンズリーグ(ACL)は20日、グループリーグ第1節を各地で行い、初出場でJ2所属のヴァンフォーレ甲府がメルボルン・シティ(豪州)に0-0で引き分けた。先発メンバーを大きく入れ替えながらもクラブ史上初となる南半球へのアウェー遠征で勝ち点1を獲得し、上々のACLデビューを果たした。
昨季の天皇杯を制し、初めてアジアの舞台にたどり着いた甲府。豪州メルボルンへの長距離遠征となった初陣はJ2前節から先発11人を入れ替え、今季公式戦初先発のDF神谷凱士、FW松本孝平らが先発に名を連ねた。
立ち上がりから昨季のレギュラーシーズン王者のメルボルン・Cがボールを保持して試合を進めたが、多くのチャンスを作ったのはアウェーの甲府。立ち上がりから松本が積極的な裏抜けを見せ、力強くゴールに迫っていく。
前半12分、MF鳥海芳樹の左足シュートをFW飯島陸が軌道を変えるも左枠外。同15分にはDF関口正大のボール奪取からショートカウンターを展開し、MF佐藤和弘がつないで飯島がスルーパスを送る。抜け出した松本に決定機が訪れたが、右足シュートはGKジェイミー・ヤングのファインセーブに阻まれた。
その後も甲府が速攻から勢いを保ち、前半33分にも飯島のスルーパスから松本が突破。慌てる形での左足シュートはGKに阻まれた。同38分、ゴール正面からのFKでは佐藤がふわりと浮かせた高精度キックでゴールを狙うも、惜しくもクロスバー直撃。そのままスコアレスでハーフタイムを迎えた。
甲府は後半開始時、FW武富孝介に代わってFW宮崎純真を投入。その後も主導権を握り続け、同13分には鋭い速攻から左サイドを攻め込むと、宮崎のパスを受けた鳥海が右足で鋭く狙ったが、またもヤングのスーパーセーブに阻まれた。同14分には松本に代わってFWピーター・ウタカが入った。
メルボルンが徐々に浮き球による攻撃を増やしてくる中、甲府は後半20分、飯島に代わってFW三平和司を投入。その後もメルボルンのクロス攻勢に対し、後ろ向きの対応を強いられる場面が増えていった。だが、DF井上詩音ら守備陣が最後まで集中力を失わず、無失点のままタイムアップ。敵地で勝ち点1を奪った。
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Source: 国内リーグ
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