日本女子代表(なでしこジャパン)は9日、千葉市内でトレーニングを行った。25日にスペインとの初戦を迎えるパリオリンピックに向けて合宿を実施中。練習後には、MF清家貴子(ブライトン)が報道陣の囲み取材に応じ、「変なピリつきはないし、雰囲気はすごく良くて、みんなで高めていけている」と充実感を滲ませた。
そんな清家は今夏、自身初となる欧州挑戦のためイングランドへ渡る。4日に三菱重工浦和レッズレディースからブライトンへの完全移籍が発表されていた。清家はブライトン加入の決め手を次のように明かした。
「いくつかオファーが来たなかでも、わりと早い段階から興味を示してくれていて、自分のことを求めてくれているチームだなと感じ、その熱量で選んだ」
チームへの合流はパリ五輪終了後だが、契約のため、すでに施設等を視察したという。ブライトンの男子チームに所属する日本代表MF三笘薫との対面を果たした。
三笘との会話は、クラブが4日に公式X(@OfficialBHAJPN)上でアップした動画のとおり「そこまで長い時間は話していない。ブライトンの施設は素晴らしくて、その点について『すごいよね』と言われて、『あ、はい』みたいな程度です(笑)」。それでも目を輝かせ、そこでの成長を楽しみにしている様子だった。
「男女が同じ施設を使っていて、グラウンドも18面あって、全部のグラウンドにカメラがついていてとか。本当に申し分ない。プレミアリーグやスーパーリーグ(WSL)の中でも、トップレベルの施設なんじゃないかなと思う」
WEリーグのMVP、そして同得点女王の称号を得て掴んだイングランドへの切符。清家は「去年の今の時期に比べて、自分自身の気持ちの持ちようが違う」と、この1年での成長に胸を張る。「まわりからは得点という部分を求められていると思うので、そこに関しては突き詰めていきたい。そこが自分のアイデンティティでもあるので、強く持ち続けたい」。パリ五輪での得点に期待感を抱かせた。
(取材・文 成田敏彬)
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Source: サッカー日本代表
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