なでしこJの20歳コンビが躍動! 浜野&藤野がダブル1G1A! パリ五輪出発前ラストマッチで1人退場ガーナを撃破

20歳コンビ、FW浜野まいかとMF藤野あおばが4得点演出
[7.13 MS&AD杯 日本女子 4-0 ガーナ女子 ゴースタ]

 日本女子代表(なでしこジャパン)は13日、金沢ゴーゴーカレースタジアムで行われたMS&ADカップでガーナ女子代表と対戦し、4-0で勝利。FW浜野まいかとMF藤野あおばの“20歳コンビ”がそれぞれ1ゴール1アシストで4得点を演出した。

 パリオリンピックの初戦まで2週間を切ったなでしこジャパンは、出国前最後の試合でメイン布陣の3バックではなく4バックを敷いた。GKは山下杏也加、4バックは左からDF北川ひかる、DF南萌華、DF熊谷紗希、DF清水梨紗。アンカーはDF熊谷紗希で、インサイドハーフは左がMF長野風花、右がMF長谷川唯。前線3人は左からMF宮澤ひなた、FW田中美南、MF藤野あおばが並んだ。[両スタメン&布陣]

 序盤からボールを握る日本が何度も決定機を作る。前半12分、長野が中盤でボールを奪い、宮澤がすかさず前線にパス。その勢いのまま田中がPA手前まで運んで右足シュートを放つが、クロスバーに直撃した。14分には右サイドで藤野と清水の連係からPA中央に折り返すが、田中が合わし切れなかった。

 前半23分、思わぬ形で試合が動く。中盤で田中が競り勝ち、長谷川がボールを縦に送る。受けた藤野がそのまま突破を図ると、キャプテンDFポーティア・ボアキエに手で止められた。オ・ヒョンジョン主審が笛を鳴らすと、決定的な得点機会の阻止とみなされ、ボアキエにレッドカードが出された。

 数的優位に立った日本は一気に勢いを掴む。だがガーナは主審の判定に怒ってプレーはたびたび中断し、途中で乱入者も。主審が都度プレーを止めて勢いを阻まれる日本だが、それでも決定機を作り続けた。しかし前半はスコアレスのまま後半に折り返した。

 日本はハーフタイムで宮澤を下げ、FW浜野まいかを投入する。3-4-2-1に布陣を変え、熊谷が3バックの中央に入った。

 後半6分、日本が待望の先制ゴールを挙げる。左サイドで相手のパスミスを誘発。田中が拾い、パスを受けた浜野がPA左にパスを出す。再びボールを収めた田中がPA左から冷静に左足シュート。副審がオフサイドフラッグを上げたが、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)のチェックで得点が認められ、1-0とスコアを動かした。

 日本は後半20分から攻勢を強め、追加点を奪っていく。後半20分、右CKを藤野が蹴り、ニアサイドの田中が頭で逸らす。ファーサイドに流れたボールを浜野が右足で合わせて2点目。浜野は1ゴール1アシストを記録した。直後には清水とGK山下を下げ、MF清家貴子とGK平尾知佳が入った。

 さらに、後半22分に3点目。PA左手前でFKを獲得すると、キッカーは藤野。強烈な右足シュートをゴール左隅に突き刺し、3-0と点差を広げた。日本は29分に2枚替え。田中と熊谷に代えて、FW植木理子とDF古賀塔子が出場した。

 後半35分、日本はダメを押す。PA右手前のFKを藤野がキック。PA中央の植木がヘディングシュートを流し込み、4-0とした。37分には1ゴール1アシストの藤野が下がり、MF林穂之香が入った。林と長野が2ボランチを、長谷川が浜野と2シャドーを組んだ。

 試合終了間際には北川が右ひざを負傷して途中交代に。そのまま試合は終了、日本はパリ五輪出発前のラストマッチを4-0で勝利。25日のグループリーグ初戦・スペイン戦に大きな弾みをつけた。

(取材・文 石川祐介)


●パリオリンピック(パリ五輪)特集(サッカー)
Source: サッカー日本代表

コメント

タイトルとURLをコピーしました