[MOM4769]流通経済大柏MF亀田歩夢(3年)_2発!フットサル仕込みの足技と判断力、得点力兼備の注目株が圧倒的な動き

後半20分、流通経済大柏高MF亀田歩夢(3年=P.S.T.C. LONDRINA Jrユース出身)が左足シュートを突き刺してこの日2点目
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[7.20 NBCin堺ユースフェス予選リーグ 名古屋高 0-2 流通経済大柏高 J-GREEN堺]

「ニューバランスカップ(NBC) in 堺ユースサッカーフェスティバル(2024)」が20日にJ-GREEN堺で開幕し、流通経済大柏高(千葉)は昨年度選手権8強の名古屋高(愛知)に2-0で勝利。中でも、MF亀田歩夢(3年=P.S.T.C. LONDRINA Jrユース出身)が圧倒的な動きを見せていた。

 身長170cm弱とサイズはないものの、小学1年生から中学3年までフットサルで磨いてきたという技術力に絶対の自信。「狭いところは得意ですし、足元のところは正直来てくれた方が嬉しいぐらい。全然ビビらずにプレーできます」と言い切る。

 この日は、その技術力を活かしたドリブルで前半から止まらない存在に。再三大きく前進して見せると、前半17分にはこぼれ球を「普通にコース狙って決めたって感じ。簡単でした」と正確な右足シュートで左隅へ流し込んだ。

 さらに後半20分にはPA外側から仕掛けると、巧みなタッチで相手の背中を取ってPAへ侵入。最後は対角の左足シュートをゴール右隅に決めた。「(フットサルの経験によって)足元のところは自信があって、やっぱりああいう細かいタッチとか得意なので、それが今日のゴールに繋がったかなって感じです」と微笑んだ。

 切り替えの速さ、読みも光る奪い返しも連発。榎本雅大監督も「ちょっときてるね」と賞賛するパフォーマンスだった。亀田はここ数か月の期間でJ1、J2、J3のクラブに練習参加。榎本監督は「今回、プロの練習行って、自分がプロになろうっていう肝が座ったんじゃないかな」と好調の要因について分析する。

 テクニカルな選手たちがボールを支配して主導権を握る流経大柏にとって、欠かせない存在だ。だが、指揮官が「結構、ストイックなやつ」と説明するMFは3、4試合得点が取れなければ、「そろそろ交代させられるだろう」とサッカーノートに記してくるというほど。自分に危機感も持って取り組んでいるようだ。

 顔を上げて判断しながらの特長的なドリブルはこの日、止まらなかったが、本人は「まだいければと思います。ドリブルのキレは全然まだまだっす」と首を振る。そして、「ドリブルしかなくて、パスまであんま繋げてなかった。そういうところはもうちょいやっていきたいなと思います」と課題を口にしていた。

 Jクラブへの練習参加をした際に、自分のドリブルは通用したと実感。ドリブルした際に相手に触れられることはないが、上のステージで戦うためのフィジカル強化の必要性を感じている。どのクラブに行っても自分は一際小柄な方。「(Jリーガーは)ちっちゃい人でもやっぱそれなりに(身体)しっかりしてるんで、まだそこは足りないかなと思います」。身体作りと自分の武器の磨き続けていく。

 今後の目標について、亀田は「頑張って高校卒業でプロになって。やっぱプロの世界で海外に行けるように。まず日本で自分の価値を上げて、海外で活躍できる選手になりたいです」。フットサル仕込みの足技と判断力、そして得点力も備えたタレントが、活躍を続けて目標を達成する。

(取材・文 吉田太郎)
Source: 大学高校サッカー

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