英メディアの『BBC』が22日、8月度のプレミアリーグ月間最優秀監督に選出されたアンジェ・ポステコグルー監督(トッテナム)とゲーリー・リネカー氏の対談を公開した。ポステコグルー監督がこれまでのキャリアを振り返るなかで、横浜F・マリノス時代のエピソードも飛び出している。
今シーズンよりトッテナムを率いるポステコグルー監督は初月で月間表彰を受賞。リーグ初のオーストラリア人監督として手腕に注目が集まっていたが、いきなり結果を示した。エースのFWハリー・ケインが移籍したことで心配された攻撃力も問題なく、プレミアリーグが公開したデータでは1試合平均シュート数や相手PA内でのボールタッチ数など、攻撃に関する数値が昨シーズンを上回っている。
58歳で世界最高峰のリーグで監督を務めることになったポステコグルー氏だが、転機の一つは横浜FM時代のようだ。18年からチームを率いると、1年目は下位に低迷したものの翌シーズンにJ1優勝を果たした。同氏は「そこで成功するよりもヨーロッパで3回解任されたほうがマシだと言われ続けていた」と明かすが、本人は「日本は素晴らしい国だし、そこでの時間が大好きだった」と充実感を口にしている。
日本で監督としてのレベルアップに大きな影響を与えたのは、“言葉の壁”。出身地のギリシャを除くと、オーストラリア以外で監督を務めるのは横浜FMが初めてだった。通訳を介して指示を伝えるという「大きな挑戦」の環境下でタイトルを獲得したことで自信を深め、新天地がどこであってもやり遂げられると思うようになったようだ。
トッテナムはビッグクラブでありながら、07-08シーズン以降はタイトルを手にできていない。サポーターからの期待は大きいが、ポステコグルー監督は「トロフィーが欲しいと必死になるだけではいけない。このクラブはそれ以上のものだ」とコメント。「毎年優勝争いをするクラブを築きたい」と語り、「10年間指揮するつもりだと思っている」と焦りすぎないことを示しつつ、つねにイングランドトップに立つクラブへと変革させる覚悟を伝えている。
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Source: 海外サッカー
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