[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[7.21 NBCin堺ユースフェス予選リーグ 新潟明訓高 1-1 大阪学院大高 J-GREEN堺]
「あんま目立たないんですけど、ポイント、ポイント、アイツが絡んでるんですよ。点とか、チャンスとか、守備とか。ボール拾うのが上手くて、それでセカンドボール拾ったりとか、予測して先に動いて相手のボールを奪ったりとか、そういうのがほんと上手い。ジョイント役で、チャンスも、ピンチでの守備もジョイントしてて、そこは凄いです」
新潟明訓高(新潟)の坂本和也監督が賞賛するつなぎ役、MF鈴木快空(2年=アルビレックス長岡U-15出身)が「ニューバランスカップ(NBC) in 堺ユースサッカーフェスティバル(2024)」予選リーグ最終戦で貴重なゴールを決めた。
前半27分、MF大森健司(3年)の折り返しにFW斎藤瑛太主将(3年)が反応。最後は「最近調子良くて、自分にゴール前でボールが来るって、入ってくとボールが来るっていう感覚がある」という鈴木が右足でゴールへ蹴り込んだ。
今季のプリンスリーグ北信越1部で現在4得点。「ゴール前で、プルアウェイして自分の空間作って、そこに突っ込んでいくと入るイメージがあります」。その感覚を「ニューバランスカップ(NBC) in 堺ユースサッカーフェスティバル(2024)」決勝トーナメント進出を懸けた一戦でも発揮し、チームの16強入りに貢献した。
鈴木はトップ下の位置でタメを作ってサポートの選手を活用。元々はドリブラーだったというが、自分が無理するよりも、強力FW斎藤や突破力のあるサイドプレーヤーをどう活かすかに重きを置いてプレーしているという。
同時に意図的に自分のスペースを空けてセカンドボールを回収。中学時代、「試合見てる時もボール見るんじゃなくて、ボールと違うところを見るって、それを習慣づけられて」培ってきたことをプリンスリーグ北信越1部首位のチームで表現している。
「ボール拾える人がいるチームが勝つと思うので、僕がもっと個としてレベルアップしていきたいです」と鈴木。課題のターンはJ1新潟の選手のプレーを見て学習するなど、欠かせないつなぎ役は個の成長にも貪欲だ。来年の主軸候補だが、まずは今年。自分の役割を表現し、チームの勝利に貢献し続ける。
(取材・文 吉田太郎)
Source: 大学高校サッカー
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