東京V“関学ホットライン”が初開通!覚醒気配みせるFW木村勇大「今日みたいに結果を」

ブライトン戦で1ゴールを決めたFW木村勇大
[7.28 親善試合 ブライトン4-2東京V 国立]

 試合を面白くする同点弾は、“関学ホットライン”から生まれた。前半11分に先制を許した東京ヴェルディだったが、同15分、カウンターから持ち込んだFW山見大登が左サイドからアーリークロスを通すと、逆サイドにいたFW木村勇大がダイレクトで合わせて、試合を振り出しに戻した。

 今季より再会を果たした関西学院大の1学年先輩のアシストを受けての同点弾。「いいボールが来た。GKが食いついてきたらファーも考えたけど、ニアが開いているのも結構見えていた。シュートもいいところに飛んでくれてよかった」と、今季初だというホットラインの開通を素直に喜んだ。

 大型ストライカーが覚醒の気配をみせている。高校時代も大阪桐蔭高でプリンスリーグ関西で得点王を獲得、大学進学後も全日本大学選抜で活躍を見せるなど、アマチュアサッカー界で屈指の実績を残した木村は、23年に京都に入団してプロキャリアをスタートさせた。しかしプロの壁は厚く、夏には金沢に期限付き移籍。そして2年目の今季は東京ヴェルディに期限付き移籍することになった。

 ただこの移籍が大きな飛躍を生むことになった。昨年はJ2でも1得点を決めるにとどまった木村だが、東京Vでは開幕2戦目の浦和戦でJ1初ゴールを決めるなど、ここまでチーム最多の9ゴールを記録。リーグの得点ランキングでも9位につけている。「ゴール前で自分のことを見てくれるのが大きい」とチームメイトへの感謝を話すが、ゴールへの嗅覚を完全に取り戻している。

 大学時代は同じ関西学生リーグで活躍し、プロ入り後の活躍で東京オリンピック出場に繋げたFW林大地の名前をあげて、自身もパリオリンピック出場を目指したいと話していた。その目標は叶わなかったが、すでに切り替えて新たな目標を設定している。「俺も頑張るだけ。さらに先の代表?そうですね。そこを見てしっかりと、今日みたいに結果を残すことがそういうところに繋がると思うので頑張りたいです」。リーグ戦はここのところ不発が続いているが、終盤の再爆発をみせることで、パリ五輪メンバーに負けない実力を示していく。

(取材・文 児玉幸洋)


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Source: 国内リーグ

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