北川ひかるがGL突破を決定づけるスーパーFK弾!「正直焦りはあった」五輪直前に負傷も…左サイドの要が大復活

DF北川ひかる(中央)
[7.31 パリ五輪GL第3節 日本女子 3-1 ナイジェリア女子 ナント]

 鮮やかな放物線を描き、ゴールに突き刺した。日本女子代表(なでしこジャパン)DF北川ひかるは前半終了間際のFKを直接沈めた。「最初は(長谷川)唯さんに蹴ってもらおうかと思っていた。だけど、唯さんから蹴ったほうがいいんじゃない、右上に蹴ってみればと言われた。その通りに蹴った結果、しっかり決めれてよかった」と喜びを語った。

 前半2得点を奪った日本だが、その後に1点を返された。2-1でリードしているとはいえ、勢いに乗りたい状況。日本は前半終了間際にFKを得た。

「2-1の状況で追加点を取ることでチームとして状況も楽になる。とにかく落ち着いて決めよう」。キックポイントに長谷川と並び、長谷川からキッカーを譲られた。蹴った瞬間に手応えはあった。「もう来たなと思った。まさかあんないいコースに行くのは正直びっくりした。でも決められてよかった」。本人いわく、FKで直接決めるのは初めてだという。

 7月13日に地元・石川県金沢市で行われた親善試合で試合終盤に負傷。右ひざの軟骨を損傷したという。パリオリンピックを目前に、離脱も頭をよぎるなか、池田太監督からは「途中からでもいいから」と帯同を告げられた。

「本当に正直焦りはあった」。チームの力になれるかわからないまま、できることは自分自身と向き合って回復に努めること。その結果、予定よりも早く復帰できた。グループリーグ突破を懸けた第3節で先発に抜擢。「本当にやるだけだなと思った」。何度も左サイドから攻撃を仕掛け、勝利に大きく貢献した。

 まだ怪我の痛みはあるという。「軟骨は付き合っていかなきゃいけない怪我でもある。でも、ほぼ痛みもなくやれるときも多いので」。負傷者続出のなかで頼もしい存在が復帰。「しっかりとケアして最後までやりきれたら」とここからの活躍を誓った。

(取材・文 石川祐介)


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Source: サッカー日本代表

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