[8.10 Balcom BMW CUP第2節 広島県高校選抜U-18 0-2 U-17日本代表 サンフレッチェビレッジ広島第一球技場]
広島ユースに逆転勝ちした初戦の出場時間は2分のみ。溜まっていたエネルギーをぶつけるつもりだった。MF今井健人(東京Vユース、2年)が、広島県高校選抜U-18戦で奪い返しや精度の高さを発揮。U-17日本代表の2連勝に貢献した。
ピッチ外から見守る時間の長かった初戦について、今井は「スタメンで出たいっていう気持ちは多かったんですけど、出れずに、ベンチで見てる中でチームメートもいいサッカーしていましたし、そこでいい刺激を受けられたかなと思います」と振り返る。
その試合でU-17代表の課題になったのが、デュエルの部分。「勝率が50%、50%だったんで。そこで、もうちょいチームとしての勝率を上げるために、自分としては負けないように意識しました」。トップ下を主戦場としてきた今井だが、この日はボランチとして普段以上に守備意識高くプレーした。
173cm、62kgの身体で強度は懸念されていた部分。本人も取り切れなかったシーンがあったことを反省する。だが、朝岡隆蔵監督(ふたば未来学園高)は「巧いからコンタクトせずに、すっと奪ったりとかできちゃう。賢いです」と評価。右SB佃颯太(横浜FCユース)とともに攻守における巧さが光っていた。
今井は昨年、強豪・東京Vユース加入1年目から活躍。プリンスリーグ関東1部で開幕戦からほぼ全試合で先発出場を果たしている。「去年からチームでは試合出させてもらって、1年間で成長できたと思います。1年目っていう中でフィジカルの差っていうのは凄くあったんですけど、そのフィジカルの部分での成長と、あとはレベル高い中でやる中で、技術を向上していると思います」。代表チームへの縁がなかったが、今回、待望の初代表。緊張することなく、自分の強みを出すという意気込みで臨んでいるという。
「やっぱり守備で取り切るとこだったり、攻撃に自分の特長があると思うので、リズム作って、最終的にはミドルシートだったり スルーパスでアシストっていうとこを見てもらいたいなと思います」
東京Vで活躍を続け、若き主将のMF森田晃樹のような存在へ成長を遂げるか。まずは代表チームでの活動で、少しでも進化すること。ウズベキスタン代表U-17とのBalcom BMW CUP最終戦(11日)へ向け、今井は「チームとしては優勝っていうのが必ず求められる。日の丸をつけてるっていう立場なんで、必ず勝ちたい」。自分の特長を発揮して再び勝利に貢献し、今後の飛躍に結びつける。
(取材・文 吉田太郎)
Source: サッカー日本代表
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