[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[8.13 ECLOGA 2024 IN ナラディーア 神村学園高 3-4 興國高 ナラディーア]
サイドバック(SB)の経験がウイングでのプレーに活かされている。興國高(大阪)は、右ウイングを務めたMF久松大燿(3年=ディアブロッサ高田FCU-15出身)が2得点の活躍。0-1の後半開始直後に敵陣でのインターセプトからドリブルシュートを決めると、9分にもスピードに乗った仕掛けでDFを振り切り、2点目をマークした。
近年、Jリーガーを立て続けに輩出している興國の10番。インターハイ予選前から左SBを務めていたが、全国大会後から再びウイングで起用される回数が増えている。ウイングに戻って感じたことは、プレーのやりやすさだという。
SB時代、ビルドアップに取り組んだ効果。以前のウイング時代は活用できていなかったようなスペースを見つけ、ボールを受ける回数が増えたことを実感している。また、仕掛ける際にも冷静にコースを見つけてドリブルできるようになったという。
加えて、「仕掛けがちょっと強くなってきたなっていうのは思います」。この日は見事な2得点。それ以外にも、ドリブルで鋭くDF間へ切れ込んで決定的なシュートを打ち切るシーンがあった。神村学園高DFの脅威となり、勝利に貢献。強敵相手にアタッカーとして活躍し、ゴールできることを証明した。
インターハイは静岡学園高との強豪対決で屈し、初戦敗退。10番は「やっぱインターハイ悔しかったんで。(ただし)気持ちの部分、ちょっと吹っ切れた部分もあって。10番としてやっぱやらないといけない。前行ったら結果残さないといけないし、そこは求めてやっていきたい」。敗戦を糧に、10番としてより結果にこだわっている。
この日は弾みとなる2得点。「海外は目指してて、やっぱそこは行きたいところ」という久松は、まだまだ活躍を続ける意気込みだ。今夏、チームはインターハイ初出場。次はプレミアリーグ昇格、全国1勝、日本一を目指して10番は活躍を続ける。
(取材・文 吉田太郎)
Source: 大学高校サッカー
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