「第1回 ふたば未来学園交流大会2024」にU-15年代の17チームが参戦。「楽しい」「いい経験」「やりがいがあります」

ベネーノのDF山本瀧幻(28番)はCBの位置からボールを動かした
「出場機会の提供をし、実戦経験の場として競技力の向上を図る」「ふたば未来学園高校の選手を中心に競技運営を実践し、チーム運営力の向上を図る」「参加チームの交流、親睦を深め参加チームの活性化につなげる」を開催目的とし、「第1回 ふたば未来学園交流大会2024」が8月17日から19日まで福島県双葉郡のふたば未来学園高校サッカーグラウンド、広野町サッカー場、Jヴィレッジ、住鉱エナジーマテリアルNARAHAピッチの各会場で開催されている。

 大会にはU-15年代のJビレッジSC(福島)、ジョカーレFC(千葉)、リベルダード磐城(福島)、フォーウィンズFC(茨城)、ベネーノ(茨城)、勿来・フォーウィンズ(福島)、FC LAZO(新潟)、東京SC(東京)、上尾SC(埼玉)、FCアラセリオ(山梨)、カシマアカデミー(茨城) FCモランゴ(栃木)、前橋ジュニア(群馬)、アラソール山形(山形)、ジェフユナイテッド市原・千葉コラソン(千葉)、クラブドラゴンズ柏(千葉)、プログレッソ佐野(栃木)が参加。福島県や日本サッカー協会(JFA)と連携してトップアスリート、生涯スポーツのリーダー育成に取り組んでいるふたば未来学園高(福島)が競技運営し、U-15年代のチームとの対戦も実施している。

 U-15年代の各チームにとっては、県外の強豪チームや高校生と対戦できる貴重な機会。3日間参戦するベネーノのDF山本瀧幻(3年)は、「楽しいし、強いチームとかとやれるんで、やっぱやりがいがあります」。スピードがあり、身体も大きな県外チームとの対戦を経験し、18日は同じ茨城県勢で交流のあるフォーウィンズFCと対戦。山本は普段の左SBと異なるCBとしてプレーし、攻守でチームを支えた。

 ベネーノは長短のパスでゲームメークするMF菊池心(3年)を軸にボールを動かし、双子の弟・MF菊池仁(3年)のドリブルやサイド攻撃からゴールを狙う。一方のフォーウィンズFCはDF高澤奏太(3年)の対角のフィードから快足MF高泉悠斗(3年)がゴールを決めるなど対抗していた。

ベネーノが先制点を喜ぶ
フォーウインズはスルーパスから決定機を作り出した

 比較的涼しい気候、充実したグラウンド環境で個とチームを強化。各選手は貴重な合宿でチームメートとの交流も深めているという。フォーウィンズFCの高澤は、「(この大会は)サッカーがやりやすい環境でとてもいいなと思いました。自分が成長するためにも、強いところとかやらないとダメだから。いい経験だなって思います」と語り、高泉は「福島県は茨城県より北の方にあるから、茨城県よりはちょっと涼しい。環境も、結構いい天気でもできていいと思う。(また、)自分の将来も考えたところで、強い相手とやるっていうのはいい経験になると思います」と歓迎した。

 今回の「第1回 ふたば未来学園交流大会2024」の経験も糧に、残り半年の中学生活や、高校サッカーなどでの活躍を目指す。ベネーノの山本は「小学校の時クソ下手で、スタメン取れないような人だったんで。(ベネーノで)ここまで成長させてもらって(コーチ陣に)感謝しています。(将来は)もう、どんな攻撃でも止めれるような選手になりたい」とコメント。「第1回 ふたば未来学園交流大会2024」最終日へ向けては、「センターバックやるのかもしれないけど、できれば無失点で行きたいし、できれば点を取りたい」と意気込んだ。大会最終日も全力で取り組み、今後の飛躍に結びつける。

フォーウインズが人数をかけた攻撃

(取材・文 吉田太郎)

Source: 大学高校サッカー

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