[8.22 全中準決勝 青森山田7-0西武台新座 松任総合運動公園陸上競技場]
初出場ながら準々決勝で一昨年度王者の浜松開誠館を下すなど、快進撃をみせていた西武台新座中(埼玉)だったが、準決勝では青森山田中(青森)に0-7で大敗を喫した。
後半6分にMF川幡佑斗(3年)のシュートがクロスバーに当たってゴールラインを超えたかに思われたが、ゴールが認められることはなかった。ただ山崎健吾監督は「本当にここまでよく頑張った。上には上がいることを知ることができた素晴らしい経験だったと思います」と清々しい表情をみせていた。
近年のトレンドにある中高一貫での強化に、埼玉県の強豪校である西武台高も乗り出している。自身も西武台高でインターハイ3位を経験した山崎監督が、系列校である西武台新座中に着任。数人が集まってやっている程度だったサッカー部を本格強化することになった。
そして昨年、全中サッカー埼玉県予選で準優勝して初めて関東大会に出場。全国大会出場は逃したが、本格強化を始めて5年目の今年、初めて埼玉県予選を優勝。関東大会でも4強入りして、初の全国中学校サッカー大会出場を決めていた。
当然モデルケースは、青森山田や神村学園のように、中高一貫で全国レベルの強化につなげることだ。山崎監督も「歴史の最初の部分かなと思います」と意識を十分にすると、「埼玉県(の中学年代)はクラブチームが盛ん。私立は埼玉栄さんくらいしかなかった。そこに西武台が入ることで、ちょっとずつ勢力図を変えていきたい。高校年代でも西武台が昌平さんと最低でも決勝でやれる位置にいたい。今回経験した3年生が、青森山田高校にリベンジできるようなチームになってくれたらいいなと思います」と思いを巡らせた。
(取材・文 児玉幸洋)
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Source: 大学高校サッカー
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