[8.22 SBS杯 U-18日本代表0-0 U-18韓国代表 草薙陸]
23日に行われたSBSカップ国際ユース大会第1戦。U-18韓国代表を向こうに回した“日韓戦で”、柏レイソルU-18のFWワッド・モハメッド・サディキは先発出場。約2年半ぶりとなる“代表戦”のピッチを踏みしめ、「結構いいプレーはできたのかな」と手応えを語るパフォーマンスを見せた。
「相手が韓国というのもありますし、これからアルゼンチンとの対戦もあります。やっぱり世界のチームとやれるというのは気合い(の入り方)も違いますし、その中で自分のプレーを発揮できたというか、体でも全然負けずにできたと思います」
年代別日本代表でのプレーは、まだギリギリ中学3年生だった2022年3月の『TOKINOSUMIKA CHALLENGE』のメンバーに選ばれて以来、約2年半ぶり。かなり遠ざかってしまった形になっていたが、「呼ばれない期間でも、チームでしっかり成長して『もう1回代表に入ろう』という気持ちでやってきた」と胸を張る。
今季の高円宮杯プレミアリーグEASTでは得点ランキングで首位と1点差の5得点を挙げるだけでなく、11試合すべてにフル出場。確かな信頼を受ける中で、チームの主軸としてのプレーを続け、そのパフォーマンスが船越優蔵監督の目にとまる形での代表復帰となった。
「初めて代表に選ばれたような気持ちで、もう1回最初からアピールするぞという気持ちでやっています」
この試合では強い雨が降る中でターゲットになるプレーや、スペースへの動き出しなどで持ち味を発揮。ただ、シュートは前半の1本のみ。「狙っていた」ゴールには届かなかった。
「自分は(ボールを)収めるプレーも得意ですけど、点を取ることにも長けているので、ここでも結果を出さないと(いけない)。ここは自分のチームじゃなくて日本代表なので。いろんな選手がいますし、どんどん年下にも良い選手が出てくる。そういった中で点を取らないといけないと思っています」
次は静岡ユース(静岡県選抜)、そしてU-18アルゼンチン代表との試合へと続く。そこへ向けて「絶対に結果を出す」と意気込む。
「自分の武器を出せたところはありましたが、やっぱり点を取るということ。何がなんでも決めないといけないと思っています。たくさん動いて、たくさんボールを呼び込んで、自分のプレーを出していきたい」
2年半の間、着たくても着られなかった日本代表のユニフォーム。そう簡単に手放すつもりはない。
(取材・文 川端暁彦)
Source: サッカー日本代表
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