50m走5秒台のスピードは、U-15日本代表候補でも屈指。MF松永翔(横浜FMジュニアユース)は徐々に初めてプレーする選手たちとのプレーに慣れ、「自分の武器でアピールするところは良かったかなと思います」と3日間の合宿を振り返る。
実戦では足元でボールを受けて一気に加速。対峙したDFの前に出るシーンを増やしていた。松永のスピードを警戒する相手は早めに身体をぶつけて止めようとすることも。だが、その前へ強引に潜り込んでいたほか、潰されかけても入れ替わるようなシーンもあった。
また、合宿2日目の尚志高戦では、快足を活かしたプレスバックでもチームの無失点に貢献。それでも、スペースへ抜け出す動きを増やせなかったことを反省する。加えて、今回の合宿で自身の課題を再確認したという。
「(右サイドからの)カットインからのシュートをそもそも打ち切れないっていう部分が課題で、こういうレベル高いところでも、カットインはできてもシュートが打てない。逆足(左足)を振り切れない課題が明確に、はっきりしました」
その松永は「今後、やっぱ縦切ったり、相手も自分のスピードとかに慣れてきて対策してくると思うんで、何人かで来られたとしても、自分で剥がせるように。そして、剥がした後もクロスの種類を変えたりして質にこだわっていきたいです」と宣言。課題改善に取り組んで代表チームに定着し、姉のように世界で躍動する。
姉のMF松永未夢(日テレ・東京ベレーザ)は、2022年のU-17女子ワールドカップで全4試合に出場し、ベスト8。また現在、コロンビアで開催中のU-20女子ワールドカップメンバーに選ばれ、ニュージーランドとの初戦(7-0)で先発、先制アシストを記録している。
前夜には、協会スタッフを通じて姉にエールの動画も。「尊敬する部分もあれば、日常的には結構仲いいと思うんで。刺激を与えてくれていて、お姉ちゃんも頑張って欲しいです」。U-17ワールドカップやU-20ワールドカップで姉の成績を越えるためにはまだまだ成長することが必要。Jリーグ、日本代表、イングランド・プレミアリーグで活躍したいという夢の実現のためにも、日常を変え、自身の武器を圧倒的なものにする。
(取材・文 吉田太郎)
Source: サッカー日本代表
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