韓国代表の新体制初戦は異様な雰囲気の中で行われた。ホン・ミョンボ新監督らにブーイングが送られると、北中米W杯アジア最終予選はドロー発進に。試合後、DFキム・ミンジェなどはサポーターに応援を求めた。
アジアカップ後にユルゲン・クリンスマン監督を解任した韓国は後任の選定に難航し、当時蔚山HD FCを率いていたホン・ミョンボ氏を引き抜く形で7月にようやく新体制が決定。その間にはU-23韓国代表のパリ五輪予選敗退もあり、韓国サッカー協会(KFA)のチョン・モンギュ会長に辞任を求める声がファンやOBから発生した。また、新体制の決定後には選考過程に疑問を呈す意見も飛び交っていた。
『朝鮮日報』などの韓国メディアによると、5日のホームパレスチナ戦ではホン・ミョンボ監督の名前が場内アナウンスでコールされた際にブーイングが発生したという。さらには「チョン・モンギュ出ていけ」とのコールもあり、現体制を批判するムードが漂っていたようだ。
韓国はこの試合でチャンスを決めきれず、FIFAランキング96位の格下を相手に0-0で試合終了を迎えた。サポーターが不満を露わにする中、キム・ミンジェは直接サポーターに監督らへのブーイングではなくチームを応援するよう訴えていた。しかし、かえってこの行動が反発を強めたという見方もあり、FWソン・フンミンやFWイ・ガンインは試合後のインタビューでサポーターに団結を求めた。
苦境が続く韓国は10日にアウェーでオマーンと対戦する。『聯合ニュース』によると、今月24日にはホン・ミョンボ監督やチョン・モンギュ会長らが国家行政機関の文化体育観光部で新体制の決定過程を説明するようだ。
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Source: 海外サッカー
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