2007年早生まれの高校3年生が、目指していた年代別日本代表初選出を果たした。DF渡邊大貴(東京Vユース)は今年、プリンスリーグ関東1部無敗首位チームの不動の左サイドバック(SB)として活躍。「駆け上がるっていうよりかは、試合を作る方に専念している」と後方でのゲームメークを重視しながら、クロス、縦パスによるアシストでも東京Vユースを支えてきた。
チームから求められることをしっかりと表現し、「第26回国際ユースサッカーin新潟」(9月12日~16日)で「びっくりというのが一番」という年代別日本代表初招集。同時に、「このシーズン始まってから目標にしていた部分であったので、それが叶ったのは嬉しかった」と明かす。
東京Vユースの同期であるMF山本丈偉とMF川村楽人が昨年、U-17ワールドカップに出場。「代表入ってやっぱ丈偉も、楽人も本当ぐんと伸びたし、あとはもう自信持ってプレーしてる回数が増えていたので、刺激を受けていました」。チームメートを成長させた場に自分も――。その思いも持って目指してきたU-17日本代表で自分を表現し、勝利と成長に繋げる意気込みだ。
「自分の持ち味の試合を作るビルドアップの能力と、あとはキックに自信があるので、自分のキックでチャンスメークできるようにしていきたい。(今回の活動で)まずは自分の良さっていうのをもっと伸ばして。(スプリントの部分など)自分の苦手なところを強みに変えていけるようにしたいです」
海外選手との戦いも貴重な経験だ。渡邊は今後、同系統の日本代表左SB中山雄太(町田)のように、ゲームメークする力をより向上させ、より走れるSBになることが目標。ペルーやアメリカと戦う「第26回国際ユースサッカーin新潟」で多くを体感し、自身の成長曲線を変える。
(取材・文 吉田太郎)
Source: サッカー日本代表
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