センターサークルで相手GKまでかわして独走、その結末は…指揮官「笑えたよ」

MFエブ・アダムズ
 相手GKまでかわした。目の前には誰もいない。しかし、PA内まで持ち込んで放ったシュートはゴールネットを揺らすことはなかった――。

 14日に開催されたチャンピオンシップ(イングランド2部)第5節でダービーはカーディフをホームに迎えた。前半28分に先制すると、終了間際に追加点の好機が訪れる。

 相手CKをクリアすると、センターサークル内でカーディフの選手同士がお見合い。後方から猛烈な勢いで飛び込んだMFエブ・アダムズが相手GKとの競り合いをヘディングで制すと、目の前に相手選手は誰もいなくなった。PA内まで持ち込んだアダムズ。しかし、左足から放ったシュートはゴール右へと外れ、アダムスはピッチに倒れ込み、ゴール裏のサポーターは頭を抱えることとなった。

 スコアはそのまま動かず。追加点の絶好機を逃したダービーだったが、1-0の完封勝利を収めた。

 英『ザ・サン』によると、試合後にダービーのポール・ウォーン監督は「笑えたよ。何年後かにはエブの試合として記憶されるだろう。まるで、ロニー・ローゼンタールのような瞬間だった」と、かつてリバプールに在籍したFWロニー・ローゼンタールを引き合いに出してコメント。

 ローゼンタールの衝撃的なミスは92年アストン・ビラ戦で生じた。ゴールキックから抜け出したローゼンタールはPA内で相手GKまでかわしてシュートを放つが、鮮やかにクロスバーを叩き、英『スカイスポーツ』で「プレミア史上最も衝撃的なミス」の一つとして過去に報じられている。

 指揮官は教え子のミスに苦笑しつつも、「ただ、ピッチ上でそのチャンスを得られたのは彼だけだった。誰もあのヘディングを狙う勇気はなかっただろうし、誰もエネルギーが残っていなかった。彼が得点していたら、私は大喜びしたよ。得点に値していたからね」と、その動きを称えている。

Source: 海外サッカー

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