「日本代表として戦えることを本当にうれしく、ありがたく感じているし、責任を感じながらやらないといけないと思ってずっとやっている」
キルギスで開催中のAFC U20アジアカップ予選に臨んでいるU-19日本代表DF塩川桜道(流通経済大)は、初めて挑む“アジア予選”に臨む心境をそんな言葉で形容する。
U-19トルクメニスタン代表との第1戦はベンチスタートとなったが、DF喜多壱也(京都U-18)のアクシデントにより、「アップもしていなかったんですけど、急きょ出ることになって」(塩川)後半34分からピッチに立った。
「やることはわかってたんで、相手の勢いを止めてしっかり跳ね返すことを意識していた。ヘディングとかは強みなので出していこうと思っていた」(塩川)
186cmの高さを活かした空中戦やコンタクトプレーでのタフネスもしっかり見せ、完封での逃げ切りに貢献してみせた。
塩川は今年、流通経済大柏高から流経大へと進学。1年生ながら出場機会も得ることとなった。「大学のトップレベルと戦えたことで自分の中で自信もついた」と言うものの、うまくいった試合ばかりではない。「最近は自分の中で少し調子も良くない感覚があって、悩んでしまった時期もあった」と振り返る。
ただ、ネガティブになっているわけではない。
「こうやって代表に来たときがチャンスだと思っていて、ここで自信を取り戻して、もう一回大学に戻ったときにやっていけたらいいかなと思っている」(塩川)
「大学生とは違ったスピード感とかパワーがある」外国勢との試合にやり甲斐を感じつつ、自分がまた出たら絶対に結果を残すという気持ちも人一倍だ。
引いて守ってくる相手が増えるアジア予選ではセットプレーからのゴールもより強く求められるだけに、そこで魅せたい気持ちも強い。
「マジで絶対に獲ります、セットプレーは。絶対に獲りたいと思っています」(塩川)
ミャンマー戦、日本のセットプレーのチャンスが来たら、この大型CBに注目してもらいたい。
(取材・文 川端暁彦)
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Source: サッカー日本代表
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