日本代表の森保一監督は3日、10月の北中米ワールドカップアジア最終予選2試合に臨むメンバー27人を発表した。連勝スタートを切った9月シリーズからは3選手の変更のみ。そのうち2選手の入れ替えは負傷も影響したとみられ、中心選手への強固な信頼が示された格好だ。
10月シリーズで新たに選出されたのは初招集のFW大橋祐紀(ブラックバーン)、昨年6月以来の復帰となったDF瀬古歩夢(グラスホッパー)、22年7月のEAFF E-1選手権以来の復帰となったパリ五輪主将MF藤田譲瑠チマ(シントトロイデン)の3選手。一方、負傷離脱中のDF中山雄太(町田)とFW浅野拓磨(マジョルカ)、9月シリーズ2試合をベンチ外で過ごしたFW細谷真大(柏)がメンバーから外れた。
9月シリーズではDF長友佑都(FC東京)、DF望月ヘンリー海輝(町田)、MF旗手怜央(セルティック)の3選手も2試合ベンチ外に終わっていたが、10月シリーズも引き続き選出。サウジアラビア、オーストラリアという強豪国との2連戦に向け、大幅なメンバー変更は行われなかった。
森保監督は3日のメンバー発表会見で「固まったメンバーで活動が進んでいっているように見えるかもしれないが、選考ではフラットに見ている。コアなメンバーを確認しながらもフラットに、どの選手がこのメンバーに入れるか、次の活動に招集するかを考えて招集の議論をさせていただいている」と強調した上で選考理由を説明。「コアなメンバーが固まっているというより、コアなメンバーが存在感を見せ続けている」と見解を述べた。
その一方で「新しい選手、これまで見ていなかった選手、招集できていなかった選手をチームの中に迎え入れることについては、常に代表の戦力になりうる選手は招集したいという気持ちは持っているし、その見方を持って選考の段階から現地の試合視察、映像でも試合視察をしている」と門戸は開く姿勢。ベンチ入り枠よりも4人多い27人を招集していることにも触れつつ、「プラスアルファの部分で戦力となりうる選手、さらに伸び代がある期待のある選手も招集させてもらえている」と現状の選考に手応えを示した。
(取材・文 竹内達也)
●北中米W杯アジア最終予選特集
Source: サッカー日本代表
コメント