[10.5 J1第33節 町田 1-4 川崎F Gスタ]
2度目の日本代表合流を間近に控え、センターバックでの先発起用をされたFC町田ゼルビアのDF望月ヘンリー海輝だったが、結果は4失点の大敗という悔しい結末に終わった。
この日の望月は自身の右サイドを割られた1失点目と4失点目、ループシュートをクリアできなかった2失点目と厳しい結果を突きつけられる形となったが、特に反省が残ったのはPKから奪われた3失点目の対応だったという。
1-2で迎えた後半3分、DF佐々木旭のロングフィードが向かって右サイドに入り、これをDF三浦颯太に頭で落とされると、望月はボールが向かったFWマルシーニョにアプローチ。だが、そこで距離感を詰めすぎた結果、FWエリソンに裏を取られる形となり、そこからGK谷晃生のファウルにつながっていた。
「マルシーニョ選手が裏にそらすかなと思ってカバーに行こうとしたら、手前に落とされて遅れて出ていく感じになってしまった。もっと割り切ってバックしていればPKはなかった」
そう反省を口にした望月は第30節・福岡戦に続いてのCB起用について「今回は相手のマルシーニョ選手が速いので、裏のスペースの対応とか(左SBの林)幸多郎くんのカバーを求められていたと思う」と振り返りつつ、PK献上のシーンについて「ああいうところでもっとハッキリしたポジション取りや素早い判断を求められる。ただ起きてしまったので映像を見て振り返り、CBとしての経験値や能力を上げていきたい」とレベルアップを誓った。
望月は今年9月、北中米W杯アジア最終予選に臨む日本代表に初選出。出場機会はなかったものの初めての海外遠征も経験し、また活動後の約1か月間はスクランブルでCB起用された福岡戦、出場機会のなかった札幌戦、久々に右SB起用で天王山に敗れた広島戦、そして再びCB起用された川崎F戦と激動の日々を過ごしてきた。
代表選手として過ごす立場としては「最初は何もない状態から代表選手というのがついた時は(感情の)起伏や難しいものがあったけど、もう悪い意味ではなくついてしまったので、僕はどうしようもないので割り切ってやっていくしかないと思う」と望月。報道陣からの「重荷があったか」という問いには「軽いものではない」ときっぱり答え、覚悟を深めている様子を見せた。
望月は今月3日、サウジアラビア、オーストラリアとの強豪2連戦を控える10月活動でも引き続き選出され、まずは敵地サウジアラビアに向かう。
「呼ばれることは嬉しいけど、見られ方は変わってくるので難しい。でもそういう見られ方をされてもマイナスに見られない選手になっていきたい」と向上心を胸に挑む2度目の活動。まずは前回叶わなかったベンチ入りを果たすべく、「まず前回はメンバーにも入ることもできなかったので、メンバーに入れるようにアピールしていきたい。試合に出る気持ちを常に作ってあっちで活動していきたい」と決意を示した。
(取材・文 竹内達也)
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Source: サッカー日本代表
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