湘南が残留争いに弾みつける2連勝! 鈴木雄斗と鈴木章斗で2ゴール! 東京Vは2か月ぶりの黒星

湘南が2連勝
[10.6 J1第33節 東京V 0-2 湘南 味スタ]

 J1リーグは6日に各地で第33節を行った。東京ヴェルディ湘南ベルマーレの対戦は、湘南が2-0で2連勝。東京Vは8月11日の第26節・名古屋グランパス戦以来となる約2か月ぶりの敗戦となった。

 今季16年ぶりのJ1で戦う東京Vは、前節終了時点で7位。直近6試合で4勝2分とシーズン終盤まで好調を続けている。先発は前節・ガンバ大阪戦で契約上の理由で出場できなかったMF山見大登が復帰した。降格圏内に勝ち点3差の17位・湘南は、前節・鹿島アントラーズ戦で2点ビハインドから逆転勝利。価値ある勝ち点3を手にし、残り6試合の残留争いに弾みをつけた。こちらもスタメン1人を変え、DF松村晟怜がプロ3年目でリーグ戦初先発となった。[両スタメン&布陣]

 試合開始序盤から両チームともにシュートを放ち、積極性を見せる。湘南は前半17分、前からの守備でボールを奪い、最後はMF田中聡の縦パスから松村がPA左で受けて反転シュート。だが、惜しくも枠外に外れていった。東京Vは同27分にFKのチャンス。PA手前の場所からキッカーは名手・MF山田楓喜が務めたが、左足キックは相手の壁に当たった。

 前半の時間が進むにつれて、湘南がペースを握り始める。すると前半32分に先制ゴール。MF鈴木淳之介が最後方からロングボールを上げると、オフサイドラインぎりぎりで反応したMF小野瀬康介が敵陣に入り込む。巧みなフェイントでキープしつつ、横に折り返したところに詰めたのはDF鈴木雄斗。狙いすました左足シュートをゴールに突き刺し、今季2点目で均衡を破った。

 前半38分、追いかける東京Vはカウンターからチャンス。FW木村勇大が中盤の競り合いを制して前線にパスを出す。反応した山見がPA内に一直線で突き進むが、最後のシュートはGK上福元直人に阻まれた。

 前半は湘南が1-0のリードで折り返す。東京Vはハーフタイムで交代カードを切り、山田楓を下げてMF見木友哉が入った。

 後半開始から東京Vが厚みのある攻撃で湘南のゴールを脅かす。しかし後半6分、湘南が隙を突いて追加点を挙げた。自陣近くで相手のパスミスを小野瀬が奪い、そのまま縦にパス。FW福田翔生がボールを運んでPA内に入ったところで右横にパスを出す。走り込んでいたFW鈴木章斗がトラップから右足シュート。相手2選手のブロックにも勢いは落ちることなく、バウンドしながらゴールへ。3試合連続ゴールとなる今季8点目で2-0と点差を広げた。

 湘南は後半11分に小野瀬を下げ、MF奥野耕平が入る。東京Vは18分に2枚替え。DF千田海人と山見に代え、MF松村優太とFW染野唯月が出場した。右WBのMF宮原和也が3バックの右に入り、松村優が右WBでプレー。染野は2シャドーの一角に入った。

 東京Vは果敢に攻め立てるが、湘南はゴールを許さない。後半24分にはMF齋藤功佑が左足ミドルを放つも、GK上福元が横っ飛びではじいてピンチをしのいだ。

 両チームともに交代カードを使いながら試合を運んでいくが、その後スコアは動かず。湘南が2-0で7試合ぶりの完封勝利を果たし、17位から15に浮上した。東京Vは7試合ぶりの黒星を喫した。

(取材・文 石川祐介)


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Source: 国内リーグ

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