森保一監督率いる日本代表は10月10日、ジッダで北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選のアウェー・サウジアラビア戦に臨む。難敵を率いるのはロベルト・マンチーニ監督。現地ではサッカー熱が高く、多くのファンもいるなかで、マンチーニ監督に対する言葉も多く聞かれた。
イタリアで指導者キャリアをスタートさせたマンチーニ監督。かつてDF長友佑都が所属したインテルやマンチェスター・シティなど強豪クラブの指揮を執り、2018年にイタリア代表監督に就任。2021年にはEURO(欧州選手権)でイングランドを下して優勝を経験。2023年に代表監督を辞任して、突如サウジアラビア監督に就任した。
アジアサッカーの発展を願って大きな期待を背負っているなかで、最終予選ではここまで1勝1分。インドネシア相手に引き分けてしまい、中国戦では早々の退場者を出したものの、なんとか勝利に持ち込んだ。アジアカップではベスト16で敗退。最終予選も苦戦している様子から、現地ジッダでは歩いているだけで多くのファンから声を掛けられた。「ぜひ日本が勝ってくれ」「マンチーニ監督はサラリーが高すぎるんだ。何もしていないのに」という声が聞こえてきたなか、タクシーの運転手は「日本は5点入れて勝て」と話すなど、国民の不信感が募っていた。
サウジアラビアのテレビ記者モハメド・ダムスさんは「サッカーというものはそういうものだろ?」と、マンチーニ監督に対する批判も“やむなし”だという。しまいには、森保監督の会見で現地の記者が「マンチーニ・サウジは弱いと思っているのか?」と質問する始末。森保監督は「非常に素晴らしい監督なので、間違いなくサウジアラビアのサッカーのレベルアップ、そしてアジアのサッカーのレベルアップに貢献してくれる方だと思っています。実際、結果というところは勝負事なんで出たり出なかったりっていうことはありますが、マンチーニ監督は欧州も制している監督ですし、非常に力のある監督なので、みなさん全力でサポートしていただければと思います」と異例の“お願い”までしていた。
MF久保建英が「勝たないといけないのは相手」と言ったように、サウジアラビアにとっては日本を倒せば波に乗れるし、敗れれば指揮官へ大きな批判が向くことが予想される。名将マンチーニ監督の行方も占う一戦となりそうだ。
https://news.yahoo.co.jp/articles/e8b55e90287704347022506cb1a50d251647b91e
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Source: サカサカ10
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