A代表初選出となった9月シリーズに続く連続招集となった日本代表DF望月ヘンリー海輝(町田)は、スタンドから見守った10日のサウジアラビア戦(○2-0)について振り返り、「お互いに国を懸けた戦いで、ゴール前の体を張ったブロックなど魂を感じた試合だった」と心を震わせた。
9月5日の中国戦(○7-0)、同10日のバーレーン戦(○5-0)に続くベンチ外。「あそこに出たい気持ちはある」と当然悔しい思いもあるが、「基礎、ベースの部分でやるべきことがある」ということも理解している。
「止める、蹴るの部分やインテンシティの部分」で違いがあることは、日本のトップクラスの選手が集まったトレーニングの中でも感じている。「そこの部分ができたうえでの個性。個性を発揮するためのベースがまだまだ。細かいところを積み上げていきたい」と足元を見つめる。
27人が招集される中、将来性やポテンシャルを評価しての“期待枠”として2か月連続で選出されたことについては、「期待されているなと。それに尽きる」と表情を引き締める。「期待はうれしいものでもあるし、プレッシャーにもなる。プレッシャーを乗り越えてこその成長。期待に応えたいし、乗り越えて成長したい」と力を込めた。
15日に対戦するオーストラリア代表には町田でチームメイトのFWミッチェル・デュークも招集されている。「(代表)合宿に行く直前、『次にここ(町田)で会うまでは友達じゃない』と言われたので」と苦笑いしながらデュークとの会話を明かした望月は「デュークも国を懸けてやっている。自分も負けたくない」と力説。止める自信はあるかという質問には「ゼルビアで一緒に練習していて、止めるシーンもある。負けるつもりはない」と力強かった。
(取材・文 西山紘平)
●北中米W杯アジア最終予選特集
Source: サッカー日本代表
コメント