[10.12 関東大学L1部第17節 中央大 1-0 駒澤大 AGFフィールド]
中央大のFW星野創輝(4年=横浜FMユース/栃木内定)が90分間体を張り続け、自身のゴールを決勝点とする3連勝を導いた。
星野はFW持山匡佑(3年=静岡学園高)とFW加納大(4年=静岡学園高)の2シャドーと連係しながら、前線で体を張って攻撃の起点になり続けた。迎えた後半3分、持山が左サイドから上げたクロスボールに反応。「もっちはキックがすごく上手いので、持っているときに『ファー』と言ったらもっちもそれに気づいてくれて、良いボールをくれた」。信頼を示す後輩に感謝しながら、頭で貴重な先制点をマークした。
1-0で突入した6分間の後半アディショナルタイムでは圧巻のキープ力を発揮した。右コーナーエリア付近で星野がMF小川嵩翔(4年=甲府U-18)、FW田中幹大(3年=川崎F U-18)とともに相手を背負って時間を稼ぐ。駒澤大が複数人がかりでボール奪取を狙いにくる中、体勢を大きく崩しながらも倒れずボールを死守。ボールがラインを割ったとしても中央大のスローインやCKが連続した。1分費やすだけでも大きなプレーだが、実に3分50秒にわたって時間を稼ぐことができた。
ベンチメンバーも思わず笑顔で見届けたキープ劇。星野は「なんだろう、たまたまうまくいったかな(笑)」と頬を緩ませると、途中出場の田中は「上手く勝利のために最善のプレーができたかなと思います」と振り返った。
中央大は3連勝で3位をキープ。今季6点目の星野は「まだまだプロの舞台で頭角を表すには足りないと思うし、まずは2桁ゴールを取って、あと5試合ベストパフォーマンスを出せるようにやっていきたいと思います」と力を込めた。
(取材・文 加藤直岐)
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Source: 大学高校サッカー
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